前進感を表現するフロント
ジェネシスのデザインは、まずその顔つきに注目する。中央に視線が集中するよう、プレスラインの入ったボンネットフード、くぼみを付けられたグリルトップオーナメント、そして中央が突出したバンパーが特徴的だ。前進感を強調し、前へ突き進む力を表現する。
中央が突出したバンパーが特徴的だ。 |
サイドでは、丸く一筆書きされたサイドウィンドウラインが美しく、ルーフラインも恐らく居住性を確保しながら丸く、サイドヴューではテールライト、バンパーラインへつながる。もう少しロングルーフのビックキャビンのほうがモダンではあるが、リア3/4ヴューからの眺めはのびやかだ。
丸く一筆書きされたサイドウィンドウラインが美しい。 |
リアは、BMW7シリーズから始まったはやりの、ボディサイドとリアトランクを分ける造形。トランクのクロームのオーナメントは、横一文字にテールライトにつながるのも特徴的だ。マフラーは、ボディ一体となり、綺麗に整理されている。
トランクのクロームのオーナメントは、横一文字にテールライトにつながるのも特徴的。リア3/4ヴューはのびやかだ。 |
さて実車を見る前のジェネシスの第一印象だが、Fセグメントとしては、ややクラス感のなさが気になる。スポーツセダンを標榜するものの、やはりプレミアムカーとしても、乗る人が誇れるクラス感が欲しい。また顔つき、サイドウィンドウのオープニングライン、リアの造形などに既視感もあり、ヒュンダイブランドのオリジナリティが欲しいところだ。
初代レクサスLSが発表され、今のブランドイメージを築くのに20年あまりの年月がかかっている。ジェネシスも今後発売までに細部が煮詰められ、実際に実車を見るのが楽しみなクルマではある。ヒュンダイのプレミアムブランド戦力は、今スタートしたばかりなのだ。
(写真:ヒュンダイ)
<関連リンク>
・コンセプト ジェネシス
・ヒュンダイ
・「2005東京モーターショー」写真レビュー ついにレクサス対抗馬登場か?「ヒュンダイ」
※記事の更新や、本文では書けない「ステイタスカー」の内緒話やこぼれ話、情報を満載したコラムを、無料ガイドメルマガにてお知らせします。
ご登録はこちらからどうぞ。