50畳のリビングに漂う気品
優に50畳はあろうかというリビングルームで寛ぐ、Kさんと妻のYさん。壁際には本物の暖炉も見える。 撮影:松本明彦 |
続いて都心の駅から徒歩数分のご自宅にも伺った。隣は某外資系の大会社の社長宅。超都心とは思えない、閑静な高級住宅街だ。Kさんのご自宅は、まずゲスト用含め4台分の駐車場とガレージが入り口にある。駐車場奥の門をくぐり階段を上ると、高台にさらに門。先に進むとやっと玄関がある。
通されたリビングルームは、優に50畳はあるだろうか!磨きこまれたフローリングも美しく、壁際の暖炉の重厚なたたずまいにも圧倒される。ホームパーティーに便利な4台分の駐車場や50畳のリビングルームは、この家を購入する決め手の一つになったという。
奥のダイニングルームのテーブルに並ぶのは、大倉陶園!の食器セット。大倉陶園は知る人ぞ知る皇室御用達の陶磁器。「セーブルのブルー オークラのホワイト」という言葉で賞され、まるでガラスのような透明感のある白さと滑らかさが特徴だ。
ダイニングルームのテーブルに並ぶのは、皇室御用達でも知られる「大倉陶園」の食器。 撮影:松本明彦 |
陶磁器はYさんの趣味だが、YさんはKさんのクルマの趣味をどう思っているのだろうと思い尋ねてみると、「もう好きにしてもらっています」とYさんは何の気負いもなく全くの平常心。一般の家庭ではアルミホイール一本買うのにも、夫が妻のご機嫌を必死に取り何とか許可を得ている中、なんともうらやましい環境。
「二人でよく海外旅行に行くのですが、必ずクルマを絡めます。でもその時にも妻にも楽しんでもらえるよう、イタリアのミッレ・ミリアに行った時には観光を、イギリスのグッドウッドでのブガッティのイベントでは、花が好きな妻のためにイングリッシュガーデンめぐりを一緒にしました」とKさんのさりげない気遣いも、仲が良い秘訣だろう。そしてそれは余裕があってこそ、初めてできる事なのだろう。そんなことを50畳のリビングに佇み、ふと思ってしまった。
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