欧米向けセダンやワゴンがフィットとほぼ同額!?
ライバルはトヨタでも日産でもなく、BMWの3シリーズ。走りの性能だけではなく、プレミアムセダンとしての質感や精度がこだわられたモデルで、現行アコードはこの路線をさらに進化させています。世界へ向けたアコードとして、ある意味“吹っ切れた”モデルなのです |
旧型アコードのデビューは2002年10月。全幅が1760mmのため3ナンバーサイズとなります。エンジンは2Lと2.4Lで、いずれもi-VTEC。さらにユーロRは同じ2Lでも最高出力220psの専用ハイパワーNAエンジンが搭載されています。ミッションは5AT、ユーロRだけは6MTのみです。
7代目となるこのアコードは、もはや日本ではなく、世界指向を鮮明に打ち出しています。「移動速度の高いヨーロッパの道でも、安心して長時間走り続けられる」ことを目指して開発されたと、プレスインフォメーションにはっきりと書かれているほどです。逆に言えば、そんな世界レベルのセダンが、2ケタ万円から手に入れられるというのが「おいしい」ところなのです。
広々としていて、かつスクエアで使いやすいラゲージを持つワゴン。もちろん走りの性能や品質に対してこだわられたのはいうまでもありません。こちらも2ケタ万円から狙えます |
また、同時に発売されたワゴンには専用設計のリアサスペンションが備わり、ホイールベースも延長されるなど、コストうんぬんというより「こだわり」を優先させた開発陣の心意気が感じられます。それが同社のベストセラー・フィット(現行)と同じ価格帯で中古車が流通しているなんて、「低燃費だけが善か!?」と思わず叫びたくなるほどです。
ですから、普通のアコードでも十分オススメできるのですが、何しろホンダです。皆さんの多くは、ホンダならではのスポーツ魂を期待しているはず。では次ページで、アコードのスポーティグレードであるユーロRの魅力を見てみましょう。