乗り手の活動範囲を広げてくれる一台
今やBMWには当たり前となっているiDriveはまだありません。所々にアルミがあしらわれるなど、カジュアルな雰囲気ながら高級感のある仕上がりになっています |
DVDナビや6連奏CDオートチェンジャーはオプションとなりますが、この辺は今となれば純正のほうが“遅れている”ので、装備されていなくても気にする必要はありません。最新のPNDは、低価格の割にかなり多機能&高性能になっていますから、むしろこちらのほうが使い勝手はよいはずです。またiPodを接続したい場合も、CDオートチェンジャー接続部を使ってつなぐキットがアマゾンや楽天などで買えますから、CD6連奏より便利ではないでしょうか。
先述したように、X5より少し小さいだけですからラゲージの広さは十分。トノカバーも付いています。6:4分割可倒式のリアシートを倒せばさらにラゲージを広げられますが、倒さなくても、よほど大きなものを積まない限り大丈夫です。この辺は、セダンやクーペなどと違い、X3の実用性の高さを感じられる部分でしょう。
全長こそX5より100mm短いが、ホイールベースは25mmしか短くないので、室内は意外と広々しています。電動パワーシートやシートヒーターはオプション装備 |
そもそも車は、我々を好きな場所へ連れて行ってくれます。普段の生活では味わえない場所へ行くことができるのです。そこから考えるに、X3はセダンやクーペよりも、私の“普段”よりさらに先、今まで何となく踏み込まなかったスポーツの世界まで導く力があると言うことができるでしょう。趣味のために車を買うのではなく、車を買ったことで趣味が広がる。そういう生き方も、アリじゃないですか。
しかもそれが、3シリーズツーリングよりも安く、ハリアーやエクストレイル並みの価格で買えるとなれば、俄然購入意欲が沸いてきます。例えば原稿執筆時点での最安値は、2004年式/8.6万km/修復歴なしの2.5iが147.9万円。5万km以内が欲しいなら、2004年式/3.9万km/修復歴なしの2.5iが189.8万円で買えます。
40歳を超えた私には、例えば日産エクストレイルは少し若々しすぎます。おっさんが、無理してお腹を引っ込めながらTシャツを着ているような感じ。その点、BMWなら襟の高いポロシャツみたいで程良いというもの。海や山で映えるばかりでなく、普段の街中でも映える車ですから。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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