友達同士でのドライブ、という選択肢が選べる車
2列目がキャプテンシートとして使用できる点がプレマシーの特徴。3列目へのアクセスも、他車ならいちいち2列目の背もたれを倒して前にスライドさせて……というダンドリですが、プレマシーならこの2列目の間を通って行けます。 |
2列目をキャプテンシートにしておけば(つまり6人乗り仕様にしておけば)1列目から3列目までウォークスルーが可能。それだけでなく、各席気持ちよく座れます。だいたい、家族+両親というシーンより、友人同士という使い方も多いはず。これなら、6人で車を2台使用するところを1台で済みます。車内も大人数だと会話も弾みやすい。確かに大人6人という考え方は魅力的です。
さらに2列目シートは左右それぞれリクライニングと前後スライドが可能。特に前後スライド量は270mmありますから、4人乗りの場合、シートをうんと後ろにスライドさせて、リクライニングさせればファーストクラス並みの快適な後席として使用できます。その辺はさすがにミニバン。セダンよりも使い勝手は良いのは当たり前、というわけです。
カラクリシートと呼ばれるのは、写真の真ん中の部分です。要は補助シートですね。ですから大人7人となると長距離は難しいでしょう(でもそんな状況、なかなかないですけどね)。6人乗車の場合なら、このカラクリシートの代わりに大型センターコンソール(カラクリ収納ボックス、という名称)を使うことができます |
さて、そんなプレマシーですが、前期型なら100万円以下でラクラク見つけることができます。2007年9月以降の後期型を原稿執筆時点で見ると……残念ながらもう100万円以下は売れてしまっています。最安値は105万円の20Z(2007年式/6.2万km)。つい先日までは89万円の20CS(2008年式/4.9万km)なんていうのがあったのですが。とはいえ20Zの新車時価格は220万円。3年落ちで十分半額以下になっています。
ちなみに20Zは直噴エンジンのDISIを搭載するモデルです。それ以外の20F、20CS、20SにはDISIモデルとそうでないモデルがありますが、いずれにしてもDISI搭載モデルは物件数が少ないので、これを狙い撃ちするにはかなり根気が必要です。私としてはDISIにあまりこだわる必要はないと思います。燃費も、DISIモデルが15km/Lに対し後期型の非DISIモデルは14.4km/L(いずれも10・15モード燃費)ですから、ほとんど遜色ありませんし。
ファミリーカーのミニバンを、あえて仲間同士の遊びの足として使うのであれば、プレマシーはかなり魅力的。いや、プレマシーを買っておけば「仲間と遊びに行く」という使い方の幅が広がると言ったほうが正しいですね。いずれにせよ、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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