「プチセルシオ」のブレビスが50万円以下！(2ページ目)

わかりやすい高級感と、ほどよいサイズ感が今にピッタリ

ブレビスの特徴の一つに、ペダル位置を調整できることが挙げられます。電動チルト＆テレスコピックステアリングと相まって、最適なドライビングポジションがとれるようになっています。またオプションの8スピーカー付きブレビス・スーパーライブサウンドシステムは当時世界初となるDVD5.1ch再生が可能です

見た目がほぼセルシオ、ということからもわかるように、日本的美学というか、控えめに高級であることを訴求したプログレとは異なり、ブレビスは「これでもかっ！」的な、わかりやすい“ゴージャス”さをアピールしています。例えばセンタークラスター部分には本アルミを使用。またプログレでは本木目を用意していましたが、ブレビスではある意味「本当のウッドよりも木目がきれい」な高精彩杢調パネルを全車に採用しました。さらにシートはファブリックでも光沢のある高級感たっぷりな生地を使い、本革シートは、シワのたっぷりと入ったボリューム感のあるものとなっています。

装備ももちろん高級車。ディスチャージヘッドランプ、クリスタル調オプティトロンメーター、本革巻きステアリング、左右独立オートエアコン、運転席パワーシート、横滑り防止のVSC、ブレーキアシストなどは全車標準。シートヒーター付き本革シートや電動リアサンシェード、DVDナビなどは全車にオプション設定されています。

考えてもみてください。中古車で、それも100万円以下で買う場合、こういった「わかりやすい」高級感は、ユーザーの満足感を高めるだけでなく、それを見た知人や近所の人からも「あら、高級車を買ったのね」という印象を与えてくれます。しかも時代はエコ。これ見よがしな大型車よりも、これくらいのサイズのほうが時代の空気に合っています。だからこそ、ブレビスの「小さな高級車」観は、今こそ見直す価値があるのです。

後席は中央のシートにもヘッドレストを用意。またリアセンターアームレストにはトランクスルー機能を備え、スノーボードなどの長い物を積むことができます。ちなみに、2.5Lモデルには4WDが用意されています。これならウインタースポーツも楽しめますね

もちろん、乗れば足回りはクラウンですから、まさに高級車の快適な乗り心地です。また静粛性もしっかり対策が施されているので、とても静かです。しかも「小さな～」ですから、取り回しもしやすい。そもそも、同時期のＭ･ベンツＣクラス（旧型）とほぼ同じサイズ。小さい＝安っぽい、なんていうのはただの、西欧文化に憧れていた頃の、古い日本人的な感覚なのです。

中古車を見てみると、例えば49.9万円で3LモデルのAi300、本革シート＆純正DVDナビ装備車が見つかります。2002年式で走行距離は7.4万km。50万円で、自分も納得、周りはとてもその値段で買ったとは思わないような車が手に入るのです。50万円でコンパクトカーや、それこそ“格下”のマークIIを探している場合ではないと思いませんか。

逆に言えば、マークIIほど認知度がなかったおかげで、ブレビスが今お買い得になってきていると言えます。ブレビスと言われて、すぐ頭に“プチセルシオ”なスタイルが浮かぶ人って、きっとそう多くはないでしょう。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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