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0.6万kmでもう110万円落ち!現行クラウン(2ページ目)

不況が長引く中、さらにはエコカーブームのあおりを受けて、あの現行クラウンがおいしい!? “動産”として価値のあるクラウンは、この時期こそお買い得なのです。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

電子の神経で、車の完成度はますます高まった

トヨタクラウンロイヤルサルーン インパネ
クラウンというブランドイメージを裏切らない高品質なインテリアは、語るまでもないでしょう。3L車はG-BOOK対応のHDDナビや、クラウンスーパーライブサラウンドシステム(10スピーカー)、ETCなどが標準装備となります
評判のよかった旧型であるゼロクラウンを、ほぼキャリーオーバーして作られた現行型。つまり、ただでさえ良かった車の細かなネガを徹底的につぶした車、ということです。当然ながら静粛性も、乗り心地も現行型のほうが上です。まさに“熟成”という言葉が似合う一台と言えるでしょう。

ロイヤルのエンジンはV6の2.5Lと3Lで、組み合わされるミッションは6AT、燃費は2.5Lが12km/L、3Lが11.8km/L(10・15モード燃費)…スペック的には旧型と同じです。しかし、例えていうなら旧型では筋肉を付けたのに対し、現行モデルはそこに神経を巡らせたという感じ。加速も乗り心地も、非常になめらかで、かつ輸入車にも、レクサスブランドにもない、従来のトヨタ的乗り味の現時点での完成型というような味付けが成されています。

トヨタクラウンロイヤルサルーン シート
全車前席電動シート、ロイヤルサルーンGならリアシートも電動でリクライニング。シート形状は旧型が改良され、シートバックを20mm高くしたり、厚くしたり、座面を伸ばしたり…とにかく快適です
メーカーとしては、その神経を「電子プラットフォーム」と呼んでいます。車載コンピューターと通信システムは一新され、エンジン、トランスミッション、ブレーキ、サスペンション、ナビゲーションなど各制御系をより緻密に、広範囲に渡って統合制御するというものです。個々のコンピューターの処理能力と、車載LANの通信能力は旧型の2倍に高められています。

例えば新しい駆動力統合制御システム(DRAMS)。アクセル開度と車速からギヤ段を決めていたトランスミッション制御をやめ、アクセル操作からドライバーが要求する駆動力を車が「読み取り」、そのために必要なエンジントルクとギヤ段を提供する、というものです。まぁ、要は「もっと気が利く」車になったというわけです。

実際、乗ってみればとにかく何から何まで、なめらかです。2.5Lとは思えないピックアップ力(3Lも同様)だからスポーティなのかと思いきや、あくまで身のこなし方がジェントルで乗り心地がいい。旧型のオーナーでさえも「ゼロクラウンで目指していたのって、こういう世界なのね」と思わず唸ってしまうはず。昔みんなが目指した「いつかはクラウン」が、よくわかるというか。

それが0.6万kmという新車みたいな中古車で、110万円安く買えるのです。これを逃せば、値落ち額はどんどん小さくなり、走行距離が増えていくだけ。今はさほど人気がないように思えても、旧型の中古車がなかなか100万円を切らないように、人気は間違いなくあるのです。“動産”という価値から考えれば、今は「買い!」の時期であるといえるでしょう。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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