他社には真似できない! ホンダの「カーブでの作法」
道路状況に応じて、前後を30対70、後輪左右配分を100対0から0対100まで無段階制御するSH-AWD。これによって四輪それぞれのタイヤの能力を最大限に引き出します |
理屈としてはこうです。カーブを曲がろうとする時のタイヤの様子を、一本の棒の両端を持ってトラックを走る二人の男の子に置き換えて考えてみてください。カーブでは外側の子のほうが長い距離を走ることになりますよね。その時、内側の男の子と外側の男の子のスピードが同じだったら、内側の男の子が外側の子より前に進んでしまいます。しかし、車でそんなことになったら大変です。
ですから、ほかのメーカーは、内側の男の子にスピードを緩めるよう指示します。つまり内側のタイヤにブレーキをかけることで、内側と外側の距離差を無くそうとします。カーブではたいてい、誰もがスピードを緩めたくなるから、自然といえば自然。しかしホンダは違いました。「だったら、外側を余計に回しちゃえ」と考えたのです。
遠赤外線カメラにより、夜道の先にある対象物が進路上にいるのか横断中なのかを認識。さらにその大きさや形状からその対象物が歩行者であるかどうかを判断し、ドライバーに注意をそくすというインテリジェント・ナイトビジョンシステム。これもSH-AWDとともに世界初の技術でした |
これを左右だけでなく、前後も含め四輪すべてを緻密に制御するのがSH-AWDです。このおかげで、プロドライバーでなくても、カーブを気持ちよく駆け抜けていくことができるようになったのです。
だからホンダ“渾身”の一作。同社の日本でのラインナップを見ても、いまだにレジェンドだけが備える“快感”装備です。それが旧型のクラウンアスリートと同じく200万円から見つかるなら、非常に安いと思いませんか? インサイトより安いんですから。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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