50万円&3万km以内で世界基準を味わうチャンス
デビュー当時「このクラスのコンパクトカーって大衆車だったよね!?」と周りに確認してしまったほど、上級なインテリア。夜間走行時のメーターはブルーの照明と赤い数字がきれいです |
質感は前述した通りですが、それを裏付けるかのようにボディには総亜鉛メッキ処理が施され、全車に12年の錆穴保証が付いています。また、レーザー溶接がこれでもかというくらい行われ、高い剛性が得られました。サイドエアバッグが全車標準なのも、この時代&クラスにおいては画期的です。動力性能は実用車として申し分なく、1.8L+4AT(CLi、GLi)で十分走ります。高速道路での安定感も抜群です。
1999年の初めにはGTIの4ATモデルと、最上級クラスとなるGTX(1.8L+4AT)が追加されました。特にこのGTXは、パワートレインはGTIと同じで、さらに同じレカロのシートでもこちらは全面本革仕様という、大人のスポーツを存分に味わえるモデルです。これらはプラス10万円の60万円で見つかります。
GLiとCLiが2Lになった際、追加された1.6LのEも、車好きには好評の一台。アクセルペダルを踏むと車は走る、という至極当たり前のことを非常に素直に伝えてくれるため、車との一体感を楽しめます。挙動も素直でわかりやすく、街乗りではちょろちょろと、しかしいざ山道に持ち込めばムチを入れて乗りたくなるはず。ドイツ車の典型的コンパクトカーといっても過言ではありません。
そもそもゴルフが世界基準と言われる所以は、その質感だけではありません。その動力性能においても世界中の憧れの指標なのです。
街乗りだけではなく、長距離ドライブも真面目に考えられているシート。それでいながら、後席は畳むとキレイに平らになるようにダブルフォールディングが採用されています。ちなみに現行モデルはダブルフォールディングではありません |
この価格帯で探すと、その多くは軽自動車で、しかも意外と軽自動車は高いため、現行モデルにはほとんどめぐり会えません。あるいは一世を風靡した過去の国産高級車や、大衆車を目にすることが多いでしょう。そういった車にも魅力はありますが、4代目ゴルフと比べてしまうと色が褪せてしまいます。高い質感を打ち上げた世界基準をこの価格帯&走行距離で味わうことこそ、中古車選びの楽しさであり、おいしさであるのではないでしょうか。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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