知名度の低さが、中古車が安い最大の要因
安全性は折り紙付き。ESPや欧州衝突安全テスト「ユーロNCAP」において、世界で初めて最高の5つ星評価を獲得しています |
それは、すでに本国では旧型になってしまったルノーラグナワゴン。「知ってる!」という方。すぐにでもカーセンサーnetで探したほうがいいですよ。なにしろ原稿執筆時点で見つかったのはわずかに3台。うち2台が100万円以下です。「聞いたことはあるけど…」という方はもう少しお付き合い下さい。このラグナワゴンが100万円以下で買えるおいしさをご紹介します。
ルノーといえば、あのカルロス・ゴーンさんが率いるフランスの会社。日本でラグナは、同社の最上級モデルでした(本国にはさらにその上の、ヴェルサティスがあります)。最上級モデルといっても、サイズ的にはM・ベンツの現行Cクラスワゴンよりちょっぴり大きい程度。Eクラスワゴンよりは小さいのです。ライバルはプジョー406や407ブレークと言ったほうがわかりやすいでしょうか。
後席は60:40分割可倒式で、折りたたんでフルフラットにすることができます。リアガラスハッチは小さな荷物の出し入れに便利 |
確かに旧型は売れませんでした。ですから、先述したように3台しか見つからないのです。ちなみにセダンは2台しかありませんでした(いずれも128万円)。ちなみにラグナワゴンの新車時価格は375万円(3L V6)。それが85万円(2003年式・6.7万km)から見つかります。つまり5年ちょっとでもう4分の1以下なんです。
そもそも、みなさんはルノーと聞いてどの車を思い浮かべますか? すぐにラグナと言える人は少ないのではないでしょうか。セールスがうまくいかなかったのも、中古車がこれだけ安いのも、つまるところ、ルノーの知名度の低さと、中でも「ラグナって何?」が最大の要因です。
しかし、100万円以下の価値しかない車かと言われれば、私は力強く「否!」と言いましょう。ではその魅力を次ページで見ていきましょう。