新型と旧型、パッと見も走りも、それほど大差はない?
3列目シート7人乗りながら、立体駐車場にも入る1550mmという全高。2.4Lエンジンに7速CVTの組み合わせ(アブソルートは5AT)でした |
登場は2003年10月。新開発された低床プラットフォームにより、このサイズのミニバンとしては驚きの低ルーフ化を実現し、そのスタイリッシュでかつ“ちょい悪”な顔付きが、当時の雰囲気を上手くつかんでブレイクしました。また低床によってミニバンとは思えぬ走りの性能も獲得しています。
この3代目の正常進化版こそが、現行モデルです。しかし、個人的にはあまりにもキープコンセプトにしすぎたと思います。正直、今でも時々、街中を走っているオデッセイが旧型か新型か分からないことがあるくらいです。外観だけでなく、インテリアまでも近未来的なイメージをそのままに、より湾曲を強くした印象です。
現行モデル自慢の走りは、確かに進化しています。ハンドリングはよりシャープとなり、乗り心地はゴツゴツ感が消えたにも関わらず、ロールはほとんどしません。しかし旧型でも、既にミニバンのイメージを覆す走りを実現していました。現行よりもハンドリングをややダルく、乗り心地も多少ゴツゴツするのが旧型、と思ってもいいでしょう。
今回見つけた4台のMは、いずれも純正のHDDナビ付き。これにはバックモニターも備わっています。それが100万円以下の中古車で買えるのは、お得ですよね |
そうなると、俄然旧型がおいしく見えてくるのです。なにしろ100万円以下で、修復歴なしで探すと58台(原稿執筆時点)も見つかります。
確かにこれでも十分おいしいのですが、先述のように、キモは「なぜ今紹介するのか?」。ではその理由を次ページで見ていきましょう。