V70は120万円からが狙い目(2ページ目)

120万円～150万円でセレブを狙うか、コミコミ100万円で使い倒すか？

850に比べて高級になったものの、北欧の地で厚手のグローブをしたまま操作できるよう、ボタン類が一つ一つ大きいのも特徴です

原稿執筆時で、100万円以下の旧型ボルボは40台以上もあります。しかし、そのすべてが（一台の例外もなく）走行距離5万km越えの中古車です。

どう見てもキャンプなんて行かなそうな若奥様が…と、先ほど書きましたが、キャンプは行かなくても遠出はしているのです。また、ラゲージが使いやすいがゆえ、ゴルフに出かけた頻度も高いはずです。もちろん、それらのほとんどは7～8年落ちとなる00年～01年式ですから、年式相応と言えますが、例えば同年式の旧型ＭベンツＥクラスのセダンなら100万円以下で3台、5万km以下の中古車が見つかります。しかしボルボV70には、そんな例外がないのです。

V70を中古車で買う場合、街乗り中心ではなく、やはり前述のような休日のドライブやキャンプ、ゴルフで利用したいもの。逆にそうでないなら、V70をわざわざ買う必要はなく、国産車のコンパクトカーで十分事足ります。

後席まで倒すと奥行き180cm以上の真っ平らで広い空間ができます。またラゲージの床下にもスペースがあります

そもそもV70の走り自体、遠出したくなるような乗り味です。船のようだけど日本の“ダンナ”的セダンのようなフニャフニャということは決してなく、しっとりまったり。シートが大きくトルクで走るので長距離が楽。おまけにこれだけ広くて使いやすいラゲージがあったんじゃ、遠出しちゃいますよ。となると、やはり走行距離はできれば少ないほうが良いでしょ？

ちなみに輸入車で初めて“良-低排出ガス車”認定を受けた車ですから燃費もいい。10･15モード燃費でNAが9.6km/L、ターボが9.1km/Lと、同年代の旧型ホンダアコードワゴンの10.0km/Lと比べても遜色ありません。

120万円～150万円なら、例えば1.3万kmなんて車が見つかります。本革シートモデルも多いです。今後長距離を走るなら、このあたりが一番おいしいと思います。本革シートがあるだけで、セレブ度もアップします。

逆に、もう道具として使い倒すなら、諸費用込みで100万円（車両本体価格でいえば70万～80万円以内）で探すという手もありです。まだ台数は1桁で、走行距離は前述の通りですが、こういった割り切りも賢いでしょう。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。一度、探してみててはいかがでしょう。

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