パサートW8が最廉価と同じ150万円台！(2ページ目)

手縫いのレザーシートが奢られ、ウッドがあしらわれた内装

純正カーナビ付きのマルチメディアステーション(DVD)や前後席シートヒーターは標準装備。インテリアカラーはブラックとベージュがあります

3998ccというライバルにはない大排気量エンジンは最高出力202kW（275ps）/6,000rpm、最大トルク307Nm（37.7kgm）/2,750rpmを誇ります。4 MOTIONとはアウディゆずりの4WDシステムのこと。W8のパワーを余すことなく路面に伝えるため採用されました。ミッションはマニュアルモードが楽しめる5速AT。ひとたび走り出せば、もう一つクラスが上かと思うほどW8は非常に静かで、しかし力強く、スポーツ走行にも楽々対応してくれます。しかも突然の雨など急な路面変化にも4WDだから安心という、まさに最上級モデルの走りが堪能できます。

「高級車の証」はもちろん動力性能だけにとどまりません。インテリアにはステアリングなどにバボナウッドがあしらわれ、シートはやわらかく手触りのいいファインナッパレザーで包まれています。しかも手縫い。一方エクステリアでは、派手なエアロパーツをあえて備えず、専用となるBBS17インチアルミホイールや左右2本ずつのエキゾーストパイプなど、さりげなく「実はハイパフォーマンスなんだよね」と主張します。この奥ゆかしさがたまりません。

狭角15度のV型4気筒を2つ並べてV6並みの長さに抑えたW8エンジン。その静粛性、スムーズな回転、力強さはまさに最上級モデルにふさわしい心臓です

…にも関わらず、100万円以下から見つかるというこの中古車価格の安さ。ついでにシャーシを共有するアウディA4と比べてみました。残念ながら先ほどのサンプルと同じ2004年式は見つかりませんでしたが、2003年式の3L･4WDモデルとなるの3.0クワトロSEが4.8万km・修復歴＆車検残なしで158万円で見つかりました。先ほどのパサートに比べて排気量は1L下ですし、年式が1年古く、走行距離も1.3万km多いんです。

VW＝ゴルフという認識が強いせいか、そもそも日本では認知度が今ひとつのパサート。ですからA4だけでなく、Cクラスや3シリーズといったライバルと比べても中古車になるとお買い得感の高い車です。その中で「最上級」と言われてもねぇ…なのでしょうか？　だとしたら、そんな知らざる名車の、最廉価グレードと同じ価格の最上級グレードに乗るのは、かなり通な、賢い選択と言えるのではないでしょうか。

こんな風に、中古車はさまざまな要素でその価格が決まります。しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも探してみてはいかがでしょう。

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