■相場:30万~100万円■流通量:かなり少ない |
旧型アコードのクーペ版。企画当初、ワゴンとクーペは販売の主力がアメリカだと想定されたためアメリカ生産で、ゆえに車検証には「生産国アメリカ」と記されるホンダ製アメリカ車である。1780mmのゆったりした車幅をもつ流麗なボディには2種類の2.2Lエンジンと4ATが組み合わされる。30代~50代の大人が夫婦で乗るクルマというコンセプトが日本には馴染まなかったが、上級な仕様の内装も余裕のあるエンジンも魅力的だ。後部座席も意外に広く、大人が乗ってもそれほど窮屈ではない。中古車ではメッキホイール+ローダウンというアメリカ風に改造されたクルマが多いが、その手の趣味がない限り買うなら絶対ノーマル車。SiRは190馬力のハイパワー仕様で、走りも十分楽しめる1台だ。 |
■相場:30万~120万円■流通量:少なめ |
このモデルの旧旧々型にあたるFRのAE86型(いわゆるハチロク)がいまだに高値で流通する一方で、クーペ人気の凋落とともにレビン/トレノの車名が与えられる最終モデルとなってしまったのがAE110/111型だ。1.5Lと1.6L、1.6L可変バルブ機構付きと3つのDOHCエンジンがあり、ボディタイプは2ドアのみ。かつて与えられていた「固定ライトのレビンとリトラクタブルのトレノ」という明確な外観の差はない。販売が低迷したのは単にマーケットの縮小のせいで、「コンパクトでカッコよくて、普通に荷物も運べる」という目的でクルマを探している人にはうってつけの1台。BZ系には165馬力のエンジンが搭載され走りもかなり高レベルだ。 |
■相場:10万~50万円■流通量:極少 |
旧型サニー/パルサーの派生車種で、3ドアハッチバックやSR-Vと命名された5ドアハッチバックも存在するが、珍しさと安さでオススメなのはこの2ドアクーペモデル。1.5Lと1.6L、1.8Lの3種類のエンジンが用意される。アメリカでいうところのセクレタリーカー(女性秘書が自分用に乗るクルマ)というコンセプトで作られたモデルで、初心者が初めて買うクルマとしてもピッタリだ。2ドアに限ると流通は極めて少ないが見つかれば価格は安いし、1.6LモデルのVZ-Rに搭載されるエンジンは可変バルブ付きで175馬力を発揮し、レビン/トレノに対抗する隠れた走り屋仕様でもある。いまさらこの手のコンパクトカーでギンギンに走るっていうのも可笑しいかも。 |
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ホンダアコードクーペ(94年02月~97年08月)
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