今回のクラウンのフルモデルチェンジは、いつもにも増して大幅なものになりました。プラットホームを一新し、搭載エンジンを直列6気筒からV型6気筒に変更してきたからです。直6からV6への流れは世界的なもので、トヨタが直6をV6に切り替えていくと、本気で直列6気筒エンジンを作っているのはBMWくらいになってしまいます。衝突安全や車両重量の前後配分など、いろいろな理由でV6への切り替えが行われるワケですが、直6がなくなることには一抹の寂しさも感じます。

いずれにしても、クラウンのフルモデルチェンジが相当に大幅なものであることは、プラットホームとエンジンの変更という点からも容易に想像がつくでしょう。

新型クラウンにはこれまでと同じようにロイヤル系とアスリート系とが用意されます。ラグジュアリーなロイヤル系とスポーティなアスリート系という性格付けに関しては基本的に変わりがありませんが、価格設定はロイヤル系よりもアスリート系のほうが高くなるなど、位置づけがこれまでと変わっています。

新しいクラウンの価格体系は以下の通りです。

●ロイヤル系
3.0ロイヤルサルーンG          470万円
3.0ロイヤルサルーン           400万円
2.5ロイヤルサルーン           340万円
2.5ロイヤルエクストラ          315万円
3.0ロイヤルサルーンi-Four Uパッケージ 499万円
3.0ロイヤルサルーンi-Four        435万円
3.0ロイヤルサルーンi-Four Sパッケージ 360万円

●アスリート系
3.0アスリート Gパッケージ   490万円
3.0アスリート          420万円
2.5アスリート          350万円


単純に車両本体価格だけを比べると、3Lのアスリート系は3Lのロイヤル系に比べて20万円高く、2.5Lでも10万円高い価格が設定されています。ロイヤル系よりもアスリート系のほうが上級に位置づけられる設定です。実際には、アスリートGパッケージには本革シートが標準装備されるため、この分だけで20万円分くらいの価値があるのですが、価格表に示される数字はアスリートとのほうが高くなるのです。

今回のクラウンでは、平均年齢が58歳に達しているというユーザー層を一気に若返らせることを狙っており、そのためにもスポーティなアスリートを中心にしたバリエーション体系を作ったともいえます。テレビCMなどもアスリート系だけで行くとのことですから、「いつかはクラウンに」というこれまでの路線とは一線を画した売り方になります。

クラウンユーザーの平均年齢がどれだけ下がるかは分かりませんが、相当に意識して若返りを狙ったのは確かです。これはスーパーバリュープランなど、クルマの売り方の面でも若いユーザーを意識したものにしていることにも表れています。