「ハッチバック」とはどんなクルマのこと?

ハッチバックとは、このような「跳ね上げ式のバックドア」を持つクルマのことを言います。
 
ハッチバック車のバックドア

ハッチバックの特徴はバックドアの開き方。このように上向きに跳ね上げて開けるタイプのドアを持つクルマをハッチバックと呼ぶ

 

SUVやワゴンとの違いは?

バックドアが同じ「跳ね上げ式」でも、一般的にはハッチバックと呼ばれないクルマも多くあります。

■「SUV」はスポーツ・ユーティリティー・ビークルの略で、車高が比較的高く、雪道やオフロード走行に向いていそうなスタイルで、荷物や人をたくさん載せられるクルマのことです。
 
ランドクルーザー

トヨタ「ランドクルーザー」のように、オフロード走行にも対応でき、車高が高めのクルマは一般的に「SUV」と呼ばれます


■「ワゴン」は、セダンのトランク部分までを居室スペースと繋げてワゴンタイプにしたものを「ステーションワゴン」と呼び、全高が1550mm以上ある2列シートのクルマを「ハイトワゴン」「トールワゴン」などと呼んでいます。
 
 
トヨタ「カローラフィールダー」も同じ車名を持つ「カローラセダン」をベースにしたワゴンなので「ステーションワゴン」に分類されます。
 
カローラフィールダー

トヨタ「カローラフィールダー」も同じ車名を持つ「カローラセダン」をベースにしたワゴンなので「ステーションワゴン」に分類されます。

 
トール

ダイハツ「トール」のような背が高い2列シート車は「トールワゴン」「ハイトワゴン」と呼ばれ、最近の軽自動車のほとんどがこのスタイルになってきています。


跳ね上げ式のバックドアでも別の呼び方をされるクルマがこれだけありますが、純粋に「ハッチバック」と呼ばれるのは実際どんなタイプのクルマかと言えば……
 
・跳ね上げ式のバックドアがあり、居室と荷室の空間がつながっている
・同じ車名が付くセダンタイプがない
・全高が1550mmよりも低い
・大人4人がゆったり乗れる室内(乗車定員は5人が多い)
 
という特徴があります。このカテゴリーの代表的な存在とも言えるのが、2019年1月期に日本国内(軽自動車を除く)で一番売れたモデル「日産 ノート」です。
 
日産ノート

日産「ノート e-Power MEDALIST」


SUVやステーションワゴンほど荷物が積めなくても良いが、軽自動車ではなんとなく小さすぎる……と思う人にとっては、ハッチバックは「ちょうど良い」ポイントがたくさん詰まったクルマです。
 

ハッチバックが向いている人とは? 

「安っぽい」「特徴が無い」「普通すぎる」とも思われがちな「ハッチバック」ですが、実は「クルマに興味がない人」にも「クルマがちょっと好きな人」にも魅力的なモデルです。とくに、以下のような人には、ハッチバックタイプは注目すべき存在です。
 
#軽自動車ではパワーや安全性に不安を感じている
#キャンプやスキーなど、道具が多くなる趣味はとくに無い
#7人乗りのミニバンが必要なほど家族や友人が多いわけではない
#スライドドア車はいかにもファミリーカーなので好きになれない
#セダンはどうもオッサン臭くてイヤだ
#家族4人が乗れて、食材や日用品の買い物ができれば十分だ
#軽自動車を新車で買うなんて「コスパが悪い」と感じている
#コンパクトカーでいいけど高級感は欲しい
#運転が楽しいクルマ、マニュアル車に乗ってみたい
#輸入車デビューをしてみたい

こんな人たちにとってはスペック的に必要十分であり、実用面だけでなくスタイルや性能面でも満足させてくれるモデルがたくさんあります。続いて、現在日本国内で販売されている「ハッチバック」をいくつか紹介します。ベーシックなモデルから、デザイン、運転の楽しさにこだわったモデルまで、同じカテゴリーでも、それぞれが個性を持っているのをお解りいただけるはずです。
 
トヨタ「ヴィッツ HIBRID F “Safety Edition Ⅲ“(特別仕様車)」
 
ヴィッツ生誕20周年特別仕様車

トヨタのロングセラーハッチバック「ヴィッツ」。現在、生誕20周年特別仕様車を販売中。


マツダ「デミオXD Mist Maroon」
 
デミオ特別仕様車

「毎日のちょっとした運転が楽しくなる」がキャッチフレーズにもなっている「デミオ」。洗練された大人の色と素材にこだわった特別仕様車「Mist Maroon」が登場。

 
デミオMist Maroonの内装

デミオ「Mist Maroon」インテリア

 
スズキ「スイフトスポーツ セーフティパッケージ装着車/6MT」
スイフトスポーツ

国産車では貴重な6速マニュアル設定モデル。運転そのものを楽しみたい人から常に注目され続けています。

 
BMW「MINI 5ドア」
 
MINI 5ドア

世界中で売れているハッチバックモデル「BMW MINI」の5ドアモデル。一目でそれとわかるデザインはもちろん、販売台数の多さから中古車でも探しやすいのが魅力です。

 
これらの車種は、各メーカーの誇るロングセラーモデルでもあり、どんな時代でも「ハッチバック」は手頃な大きさでオールマイティーに使える点が長く愛されるポイントです。比較的エンジン排気量は小さめ(1000cc~1500cc)で、軽自動車やハイブリッドカー並みとは言えないまでも、燃費も良いクルマばかりが揃っています。初期投資が割高な軽自動車やハイブリッドカーを買うよりもコスパに優れているとも言えます。
 
クルマ好きな人はもちろんですが、むしろクルマに興味はない、こだわりは無いという人でも、気づいたら使い勝手の良さに愛着がわいてしまうクルマでもあります。流行りだからと軽自動車やSUVに絞ってクルマ探しをする前に、ハッチバックにも注目してみてはいかがでしょう? 痒いところに絶妙に手の届くモデルがたくさんあります。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。