日本でこのパワーを活かせる場所は少ないのでは…

フーガに追加された450GT系のモデルは、V型8気筒のVK45DE型エンジンを搭載するフラッグシップモデルです。外観は従来のフーガとほとんど見分けがつきません。リヤから見るとテールパイプが4本出しになっていることと、それと合わせてリヤバンパーが変わったことなどが変更点で、エンブレムを見ないと450GTであることが分かりません。

外観上の違いはマフラーの数とリヤバンパーの大きさぐらい。もっと差別化を図ってもよいのでは…
メーカーではあえて外観でグレード間の差別化をしないようにしたとの説明ですが、従来の350GT系に比べると100万円以上高い価格が設定されるだけに、450GT系を買おうとする人にとっては外観の差別化も欲しいところでしょう。外観の変更点はアメリカのインフィニティチャンネルで販売するM45の仕様をそのまま持ってきただけのようです。

搭載されるV8エンジンは245kWですから333psのパワーを発生します。一部の限定的なモデルを除くと、国産車の上限だった280psの壁を最初に破ったのはレジェンドでしたが、レジェンドは300ps止まりでしたから、300ps超の実力を持つエンジンはフーガのV8が最初ということになります。その意味で大いに話題性の高いクルマであるのは間違いありません。

V8は本革シートが標準装備されるがインテリアはV6と同じ
パワーはもちろんですが、455N・mものトルクもすごい数字で、1800kgに達する車両重量をものともしない加速を見せます。絶対的なパワーの伸びもすごいものがありますが、箱根の芦ノ湖スカイラインなどで試乗していると、ボディが大きすぎて動力性能もパワフル過ぎるくらいの印象になります。

高速道路などにおいてもこのクルマの性能を十分に生かせるシーンはないといっても良いでしょう。大きな排気量を生かして余裕のクルージングを楽しめば良いということなのでしょうが、ここまでの大排気量が必要なのかどうかも考えなければなりません。

450GTスポーツパッケージで576万円の価格が設定されていますが、これは5700ccのHEMIエンジンを搭載したクライスラー300Cの価格と20万円くらいの違いです。このあたりは選択で迷うユーザーも多いでしょう。

関連サイト
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日産フーガV8オフィシャルサイト
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