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ロータリーファンが待ちに待ったRX-8の購入例 待望のRX-8はいくらで買える(3ページ目)

マツダがRE専用のスポーツカーとして開発したRX-8が発売されました。価格は1月に発表されていましたが、オプションや諸費用など、実際に手に入れるのに必要な金額はいくらでしょうか。

執筆者:松下 宏

210ps仕様のベースグレードは5速MTと4速ATが同価格の240万円ですが、こうした設定も珍しい。たいていはAT車のほうがざっと10万円くらい高いのですが、RX-8では同じ価格を設定し、その分としてMT車にはDSC(横滑り防止装置)とLSDが標準で装備されています。AT車でこのふたつが装備された仕様を選ぶとベースグレードの価格が250万7000円になるから、トランスミッションの違いによる10万円ほどの価格差の分ががここで吸収されているわけです。そのように考えたら、分かりやすい価格設定といえるかも知れません。

RX-8のベースグレードを選ぶ場合には、5速MTならそのままでも良いですが、4速ATを買うならメーカーオプションでDSCとLSD装着されているモデルを選ぶべきです。お金で買える安全装備はケチらずに買うのが良いというのが基本的な考え方だからです。万一のときに生死(やケガ)に関係する可能性があるとしたら、お金の問題ではないからです。というか、必要な安全装備はオプション装備にせず、全車に標準で用意するのがメーカーの基本的な姿勢であるべきだと思います。

それはともかく、ベースグレードにはサンルーフや本革シートがオプションとして設定されていませんから、購入時の選択はDVDカーナビとイモビライザー、SRSサイドエアバッグと撥水ガラスをどうするかを決めればいいだけです。しかもDVDカーナビだけを装着することも可能な設定になっています。ただ、価格は標準のオーディオの仕様の違いもあって、タイプSなどとは異なり、カーナビだけで21万8000円、イモビライザーも装着すると27万6000円になります。SRSサイドエアバッグと撥水ガラスを加えた価格は275万1000円で、タイプSやタイプEの本体価格とほぼ同じになりました。これに付属品や50万円弱の税金・諸費用を加えると、ベースグレードを手に入れるのに必要な予算の総額は330万円弱となります。

DVDナビなどの高額なオプションを装着しなければ300万円を切る予算で手に入れることも可能ですが、長期にわたって満足して乗るにはカーナビなどを装着しておくべきでしょう。短期間での代替はRX-8に限らず基本的に勧めませんが、それを前提にするならカーナビなしのほうが値落ちの率はともかく額は少なくてすみます。

なお、このほかのオプションとして装着される比率が高くなりそうなのが、パール塗装の3万円とBOSEの9スピーカーシステムの4万3000円。パール塗装は好みの問題もありますが、リセールバリューの面で有利になりそうですし、BOSEのスピーカーは音にこだわるユーザーには見逃せない装備になるでしょう。この価格差なら納得モノといえます。
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