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なによりも、ほかのどのオープンカーにも似ていないという独創性だけでキマリ。人と違ったことをやるのがシトロエンらしさ、と自分は思っているのだが、そういうポイントで考えると、ここまでシトロエンらしいシトロエンはひさしぶりだ。
たった1台で5種類のボディを自由に着替えることができ、ルーフ開閉の一部を手動にしてパズルのような楽しみを味わえるなど、いろいろな部分に遊び心を発見できるのもシトロエン的。ルーフのアーチをシルバーにした2トーンカラー、ドアトリムやシートバックにボディカラーをあしらったインテリアなど、デザインもおしゃれでフランス車らしさにあふれている。
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それだけじゃない。プルリエルはこのクラスのオープンカーではいちばん室内が広く、リアシートにもおとなが座れるし、シートを畳めばオープンカーとは思えないほど大きな荷物が積める。実用性も犠牲になっていないというわけ。ボディはセダンのC3より重くなっているけれど、おかげで乗り心地がしっとりしているというメリットだってある。
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プルリエル、ヨーロッパでは売れているらしい。日本でも、はずしたアーチはどうするんだ!なんて細かいこといっていないで、もっと大きな気持ちでクルマを楽しんでほしいと、このクルマを見るたびに思う。
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