シトロエン/シトロエン

2CVで12時間耐久レースに挑む(5ページ目)

生まれて初めてレースに出た。いきなりの12時間耐久で、しかもマシンはシトロエン2CV。あまりにも無謀な挑戦の結果は……。

執筆者:森口 将之



いつしかあたりは暗くなり、夜へ突入。2CVはあいかわらずトラブルフリーで、スタート直後は最下位だった順位は、80位ぐらいまで上がっていた。ウサギとカメのお話みたいだ。ピットアウトのときには、いつしか拍手で送り出すようになった。7時30分すぎ、最後のドライバーチェンジ。この頃には隣のチームからも、拍手をもらうようになっていた。そして午後8時、2CVは無事にチェッカーを受けた。



ピットに戻ってきた2CVを、スタッフ全員が取り囲む。祝福するのかと思ったら、なんとクルマを揺らし始めた。どこまでもノーテンキなチームだ。その後、チームオーナーの良友さんやティーポ編集長の嶋ちゃんなどが、相次いで胴上げされる。そして最後は締めのあいさつ。2CVチーム監督のジミーは、感極まって涙を流していた。僕も胸に込み上げてくるものがあった。参加して良かった。



レースがこれほどおもしろいとは思わなかったが、それ以上に、いいチームに巡り合えて良かった。ドライバーはもちろん、ピットサインや給油担当、BXを直し続けたメカニックを含めて、チーム深谷は本当にすばらしい集団だった。僕にレースの楽しさを教えてくれたみなさん、本当にありがとうございました。またドライバーが足りなくなったら、呼んでくださいね。

  • 前のページへ
  • 1
  • 3
  • 4
  • 5
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます