シトロエン/シトロエン

シトロエンC6に乗る・1

16年ぶりにモデルチェンジしたシトロエンの新しいフラッグシップ、C6が日本に上陸した。はたしてC6はシトロエンらしいのか? 2回に分けて報告しよう。

執筆者:森口 将之




C6は去年の東京モーターショーのときに参考出品の形で展示されている。だから実車を見るのは初めてではないのだが、太陽の下、広い場所で目にすると、印象が違う。最初は不思議な感じがするが、慣れるにつれて美しいと思えてくるのは、DS、CX、XMといった過去のビッグ・シトロエンと同じだ。



2900mmのロングホイールベース、リアよりフロントが長いオーバーハング、ゆったりカーブしたルーフラインとウエストライン、CXと同じインバース(凹面)したリアウインドー、リアエンドのショルダーにちょこんと乗ったテールランプ。意図的な部分もないわけではないが、とにかくなにからなにまでフランス的、シトロエン的だ。



日本仕様は右ハンドルのみ。ドアはDS以来のサッシュレスだ。インパネは、センターのスイッチやカーナビのモニターがプジョー407と共通ということもあって、外観よりはフツーに見えるが、あっけないほどシンプルな造形と光り物の少なさ、驚くほど小さなデジタルメーターなど、クラスを考えればかなり独創的だ。そういえばDSのメーターも、最終型を除けば小さな長方形だった。
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