自動車雑誌ティーポの取材がきっかけだった。「2CVでレースするんですけど、森口さんも出ませんか」と、いつもお世話になっているシトロエンのショップ、キャロルの竹内良友さんからいわれたのだ。「おもしろそうですね」と答える僕。その瞬間、「決まりね決まり!」と、出場が自動的に決定してしまった。



今までレースに出たことはない。運転がヘタで、忍耐力がなくて、闘争本能もない。ここまでレースに向かない人間はいないと思い込んでいたのだ。でもせっかく誘われたんだし、クルマは昔愛車にしていた2CVだし、1回ぐらいは恥をさらしてもいいかなと思い、OKした。



7月5日。一生買うつもりがなかったレーシングスーツを持って、午前3時!にティーポ編集部へ集合。夜明けとともに舞台となるツインリンクもてぎに到着した。すでに良友さんがチームオーナーの「チーム深谷」の手で準備が進んでいた。スタッフは全員アロハ着用。ピットサインエリアには「氷」や「冷やし中華あります」の文字が。コンセプトは「ビーチ」だそうだ。しばらく笑いをこらえるのに必死だった。



今回、チーム深谷とティーポの連合軍がエントリーしたのは、2CVとBX16バルブ。写真のとおり、某有名ブランドを思わせるいでたちで、これに乗るのかと思うとちょっと恥ずかしい。2CVはエンジンやサスペンションはノーマルだったが、ブレーキは強化パッドを装着していて、ロールケージが入ったキャビンはシートがCX用に換えてあるなど、効果的なモディファイがしてあった。あとはBXともども、スポンサーのステッカーを貼れば準備は完了だ。