それに比べるとハンドリングはそれほど違いはなかったが、以前よりも前輪のグリップが強力になって、外にふくらむことは少なくなった。コーナーでアクセルを閉じたときにリアが滑るのは今までどおりだが、僕はこれをプジョーの個性だと思っているのでいいと思う。
206が出た当初は、デザインや走り味が今までのプジョーと違っていたことから、フランス車好きの間ではあまり良い評価をもらわなかった。しかしそれから3年の間に、プジョーはしっかりこのクルマを熟成させていたのだ。メーカーやインポーターからは何の発表もないのに、乗るとかなり変わっている。3年前の印象だけで「206なんてプジョーじゃないよ」といっている人も、最新型に乗れば少し違う気持ちになるはずだ。