右ハンドルのドライビングポジションは違和感がない。アクセルとブレーキはほぼ右足の前に2つ並んでいて、左側にはフットレストも用意されている。フロアはカーペットは張られてはおらず、簡単なマットが置かれるだけ。カングーというクルマの性格をよく示していて、すがすがしい。
多くの並行輸入車と異なるのは、リアゲートが観音開きではなく上開きとなったこと。開けるときには2歩ほど後ずさりしなければならず、後方に1mほどのスペースが必要となる。しかし試乗当日のような雨の日は屋根代わりになるし、運転中は後方視界がピラーでさえぎられない。カッコいいのは観音開きかもしれないが、必ずしも悪いことばかりではない。前席頭上にはトレイ、リアの両脇には旅客機風のボックスが備わるのは先に試乗記を紹介した4x4と同じだ。