ルノー/カングー

ロードインプレッション ルノー・カングー1.4(4ページ目)

ついにルノー・カングーの正規輸入車が発表された。事前の情報どおり、1.4リッターエンジンを積む右ハンドルATで、価格は175万円。いち早く試乗できたので、その印象を報告しよう。

執筆者:森口 将之

車両重量は1180kg。1.4リッターエンジンは55kW(75PS)/114Nm(11.9kgm)を発生するにすぎない。しかし街中中心で乗った限りでは、力不足は感じなかった。フルスロットルはほとんど必要なく、3000rpmぐらい回せば流れに乗れる。その代わり、高回転まで回しても伸びは感じられない。実用に徹したユニットだ。音はルーテシアのDOHC16バルブに比べると低く丸みを帯びた、ちょっと懐かしさを感じさせるものだった。

サスペンションは旧型ルーテシアと同じマクファーソンストラット/トレーリングアーム式。そのためもあって乗り心地は、新型よりも旧型のルーテシアに似ている。段差のいなし方はマイルドで、2600mmというロングホイールベースのおかげもあって、うねりを乗り越えたときの上下の動きはゆったりしている。いい意味で懐かしさが伝わってくる乗り味だった。また、以前フランスで乗ったモデルに比べると、コーナーでのロールは抑えられている感じがした。タイヤサイズは175/65R14でルーテシア1.4と同じだ。
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