今回試乗したJTS+セレスピードは、とにかくワインディングが楽しかった。V6モデルとは90kgぐらいの重量差があるが、ほとんどエンジンの差だ。つまり、攻め込んでゆくと、足元から先の軽さが身にしみる、ということである。ハンドルに嫌な重量感が残らない。すなわち、ドライバーは軽快だと感じる。だから、楽しい。そうなれば、エンジンが絞り出す必要十分なパワーにも○がつき、音にも工夫が施されたとあれば、アルファファンとしても満足できる、というわけだ。
セレスピードも、また、進化した。シティモードはさらにスムースになっているし、5速からいきなり2速なんていうう、シフトダウンも文字通りシーケンシャルにこなす。踏みっぱなしの加速では相変わらずギクシャクが残るが、それはマニュアルの楽しさを楽しめる2ペダルであるということと十分トレードオフできる範囲にまで収まってきた。それでも気にくわないというのであれば、ほとんどオートマチックな志向性のダブルクラッチシステムを待つよりない。ちなみにアルファはGMと一緒にそれを開発している。
確かにアルファGTは、ひょうたんから駒、なモデルだ。しかし、聞くところによればアルファはこのクルマを息長く生産していくらしい。グレードの追加や、ランチアデルタのような4WDモデルも視野に入っているという。
どうやら、伝説のスプリントが復活した、と言ってもよさそうだ。
・アルファGTはモナコにお似合い??
PART1はこちら!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。