しなやかに生きたい人には、ジャガー
ジャガーXKR(ポートフォリオ) 価格1500万円 最近、わずか10台の限定車「ポートフォリオ」が発売されたばかり。エクステリアでは、ボディカラーが専用のシャドウグレイとなり、ポリッシュド・アルミニウム・サイドパワーベント、専用アロイホイールなどを装備。インテリアは、チャコールフェイシア&シートにリッチオークウッドパネルを組み合わせたほか、アルミ二ウムLゲートサラウンドとレザーのコンビネーションギアシフトノブ、レザーで縁取られたフロアマット、スウェード調Alston製ヘッドライニング、Bowers&Wilkinsと共同開発の専用高性能オーディオなどを装備 |
ジャガーというと、今ではセダンのイメージのほうが強いかもしれませんが、もともとはスポーツカー主体のメーカーで、かつてはEタイプのような名モデルもあったことをご存知の方も少なくないでしょう。その血統を現在に伝えるのが、XKシリーズです。
流麗なクーペスタイルのボディは、ジャガーならではの美しさに満ちています。そのボディは、軽量かつ高剛性な先進のアルミニウム製。インテリアも、昔ほど濃厚ではないにせよ、独特のジャガーらしさが漂います。このあたり、メルセデスのSLやBMWの6シリーズなどのドイツ勢にはない魅力があります。
中でも、313kW(420馬力)を発生する4.2L V8 スーパーチャージドエンジンを搭載したXKRに注目。スポーティかつラグジュアリーで、しかもメジャーな存在でもあります。
ところで、このクルマの個人的なインプレッションで、驚かされた性能を少々。まず、エンジンがめっぽう速いのはもとより、ZF製6速ATの完成度に感心させられました。シフトチェンジの素早さは世界一!で、ダイレクト感もある。これならわざわざMTを選ぶ必要性が感じられないほどです。そして、足まわりが素晴らしい。「しなやか」という言葉がこれほど当てはまるクルマはないでしょう。高性能版だから強化されているものの、乗り心地がいい中でスポーティな固さがあって、フラットかつロールもしないのに、路面の凹凸をなめるように走り抜けるのです。こんなサスペンションを現実としてつくれることにも感心した次第です。
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