人生、一度きり。限られた時間の中で、その一部分をともに過ごすクルマ。だからこそ、クルマに乗る時間を、より特別なひと時にしたいもの。そこで今回は、「死ぬまでに乗っておけ!」と題して、文字どおり、一度きりの人生で、ぜひ一度は味わっておきたい憧れのスポーツカー&オープンカーの、厳選5台を紹介したいと思います。

このカテゴリーは、上は青天井ですが、あまり非現実的なのもどうかと思うので、車両価格の上限を2000万円、がんばればいつかなんとか手に入る(かもしれない)、1500万円前後を目安にセレクトしました。

人生極めるならポルシェ!

ポルシェ911タルガ4S
ポルシェ911タルガ4S 価格1610万円
現行911は2005年モデルからはタイプ997へとバトンタッチ。往年の911を彷彿とさせる丸型ヘッドライトなど伝統を重んじたスタイリングが特徴。現在の911には、標準ホディとワイドボディ、エンジン性能の差異、RRと4WD、ルーフ形態、ミッションなど、実にさまざまラインアップがあるが、タルガは「タルガ4」「タルガ4S」の2機種で、ミッションもティプトロニックのみの設定と、911の中ではかなり軟派路線(いい意味で)。また、従来の993までのタルガは、カブリオレをベースとしていたが、現在はクーペをベースとしており、ボディ剛性面でも格段に有利となった

あくまで「スーパーカー」ではなく「スポーツカー」としてみた場合ですが、その頂点を極めているのは、フェラーリよりもポルシェではないかと思っています。何を極めているのかというと、これほど「正確に動く」クルマはないという点。運転して感じられるシュアな感覚です。一枚岩のような剛性の高いボディをもとに、操作したとおりに反応するハンドリング、そしてアクセラレーション。昔も今もポルシェに乗ると、そこが他のどのクルマよりも秀でているように感じられるのです。

10年あまり前にエンジンが水冷になって、当初はとやかくいわれもしたものの、今ではすっかりこれがスタンダード。これまでよりも多彩なバリエーションが展開されたタイプ996/997は、911の長い歴史において、間違いなく最大のヒットモデルに成長したといえるでしょう。

その中でも、もっともオススメしたいのがタルガです。現在のタルガは、かつてのトップを取り去るタルガとは違い、面積の大きなガラスサンルーフと解釈していいでしょう。そこがイイんです。

ポルシェならではのドライブフィールを堪能しつつ、ときにはオープンエアモータリングを、ときにはクーペのような遮蔽された空間を、全面ガラスルーフの高い開放感とともに。実に欲張りな1台なのです。女性を誘う場合、すべての911を並べても、おそらくこのタルガがもっともウケがいいのではないでしょうか。このクルマに乗ると、他のクルマに乗りたくなくなってしまうほど、実にすべてがイイのです。

また、最近911シリーズに順次導入されている直噴エンジンや2ペダルMT、新開発の4WDシステムなどが、まもなくタルガにも採用されるはずです。

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