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新型GT-Rがスカイラインを名乗らない理由(4ページ目)

衝撃的デビューから半年たらずが経過し、オーナーの手元に届きつつある新型GT-R。過熱した報道も一段落したところで、あらためて冷静に検証するとともに、GT-Rがスカイラインを名乗らなかった理由を考えたいと思う。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

「スカイライン」ではないGT-R

リアビューの丸型2灯式テールランプなど、まるっきり往年のスカイラインのアイデンティティではあるのだが……

このクルマを表現する言葉は、いろいろあるでしょう。公道を走れるレーシングカー、和製スーパーカー、あるいはあくまでもめっぽう速いツーリングカーなのか……。が、新型GT-R本当の狙いは、つまるところニュルブルクリンクでどれだけ速いタイムを出せるかという部分だったのではと思います。たしかに7分38秒台というタイムは、市販車が出したタイムとしては、驚異的なものです。

結果的にGT-Rは、極めて高い限界性能を持ち合わせました。それが高くにありすぎて、公道を走るぶんには「操る楽しさ」という感覚を超越している気もしなくありません。しかし、シンプルに考えて、高性能なクルマに乗る楽しさというものは、たとえ一般道を普通に走っているときでも味わうことができます。GT-Rは、それを存分に味わわせてくれるクルマです。

新型GT-Rがスカイラインと名乗らなかっことに納得しつつも、個人的にはやっぱり「スカイラインGT-R」であって欲しかったという気も……

見た目の印象も、クルマとしての内容的にも、このクルマが「スカイライン」を名乗らなかった理由がわかるような気がします。そして、これほどのクルマが、この価格で販売されていることはむしろ割安という開発陣の弁も、確かにうなずけます。

GT-Rというクルマを世に送り出した日産にエールを送りたいし、こんなクルマが日本で生まれ、現実として存在することを大いに世界に誇りたいと思うのです。


【問い合わせ先】
日産自動車公式サイト
日産自動車お客様相談室 □0120-315-232

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