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8代目となったランサー・エボリューションは、このモデルからグローバルに展開されるようになったことが最大のトピックだと私は考える。通称でこそ「8」の数字を付けているものの、表記上はランサー・エボリューションのみで数字は付かない。これは世界へ向けたクルマとなったことで、その名を広く知らしめるためだという。実際日本以外の国へは、初めてのモデルとして送り出されるのだから。
そうした展開に伴ってか、車両説明の際には、「質感」という言葉が多く用いられていたのもこのモデルの特徴だといえる。
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今回のモデルは、その点を強く意識した感がある。実際これほどまでに「質感」という言葉が繰り返されたクルマは、私の記憶では他にないほど。そう考えると、ランエボはこれまでの価格と性能における、尋常でないコストパフォーマンスだけでなく、新たなフェーズに入ったといえるだろう。そして実際に走らせてみると、そこにはこれまでとは一線を画す世界が広がっていた。
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150-160km/h巡航では、それこそ片手でステアリングを押さえているだけで十分に安心感を伝えながら直進していく。この辺りに関しては、欧州車のような雰囲気があると報告できる。