ベネチアのバール
徒歩移動が多いベネチアの町では、気軽にひと休みできるバールはありがたい。ベネチアでは、オレンジ色のスプリッツを試してみたい
バールでは、コーヒー以外にも、軽いランチや小腹がすいたときのオヤツにウレシイ軽食類も扱っています。ベネチアでは、特に、tramezzino(トラメッジーノ)と呼ばれるサンドイッチ類が豊富。トラメッジーノは、柔らかい食パンにハムやチーズ、野菜を挟んでたっぷりとマヨネーズを加えたサンドイッチのこと。ベネチア人の大好物なので、バール側も期待に応えるべく、食べるのが難しいくらい具沢山のものを作ってくれます。
また、夕方のアペリティーボ(食前酒)の時間もバールに行きたい。アペリティーボは、イタリアの習慣で、軽いアルコール類にちょっとしたおつまみを食べながら、夕食前のほんのひとときを楽しく過ごす、ラテンの国らしい優雅な習慣です。飲み物には、プロセッコ(発泡性の白ワイン)やビール、カンパリなどが全国的に定番ですが、ベネチアでは、spritz(スプリッツ)がよく飲まれています。これは、アペロールやビッテルというオレンジ色のリキュールに、白ワインと炭酸水を加えたもの。ベネチア周辺は、プロセッコの産地でもあり、白ワインの代わりにプロセッコで割ることも。
イタリア全土にあるバールですが、ベネチアのバールはやっぱりベネチアらしさがあります。ここでは、地元人に人気の3件をチョイスしました。
ベネチアのバール1 アウローラ・カフェ
サン・マルコ広場にある人気バール
コーヒー以外のドリンク類も同様の価格設定。午後になれば、早い時間からアペリティーボのカクテルを手に賑わう地元客でいっぱいになります。夜遅くまで開いているので、夕食後に食後酒を飲みに立ち寄っても。
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■Aurora Caffé(アウローラ・カフェ)
住所:San Marco 49, piazza san marco
TEL:
営業時間:10:00~24:00
休日:月曜
アクセス:サンマルコ広場南側
ベネチアのバール2 ロンブラ・デル・レオーネ
2009年にオープンしたばかりの穴場
テラス席は大運河に面し、美しいプンタデラドガーナ美術館が目の前に。サン・サルーテ教会に沈む夕日を見ながら、幻想的なひと時を過ごすのもオススメです。
イタリアンデザインの家具が使われている店内も、雰囲気抜群。イタリアを代表する現代アートの祭典ビエンナーレの本部建物Ca’ Giustinian(カ・ジュスティニアン)内にあり、ビエンナーレの歴史の展示も見学可能。主要なイベントのチケットもここで購入できるので、アート好きなら要チェックのバールかも。
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■L’ombra del Leone(ロンブラ・デル・レオーネ)
住所:San Marco 1364, Ca’ Giustinian
TEL: 041 5218861(カ・ジュスティアン)
営業時間:10:00~20:00 (月~金曜)/ 10:00~13:00(土曜)
休日:日曜
アクセス:サンマルコ広場からアカデミア方面へ行く途中、ETROのお店横の小道を入る
ベネチアのバール3
アンティーカ・トレファツィオーネ・コスタリ カ・デル・カッフェ・ダル・1930
香りが目印?!こだわりのエスプレッソのい~い香りに誘われて…
コーヒー豆は、香りがよく飲み心地の軽いアラビカ豆100%。オーナー自慢の味をエスプレッソで味わってみたい。店内では、自家焙煎のオリジナルコーヒー豆も買う事ができるので、お土産にしても。
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■Antica Torrefazione Costarica di Caffe' dal 1930(アンティーカ・トッレファッツィオーネ・コスタリカ・ディ・カッフェ・ダル・1930)
住所:Canareggio 1337, rio tera' San Leonardo
TEL:
営業時間:7:00~19:30
休日:日曜
アクセス:駅から東へ徒歩5分