バッテリー上がりの原因も的確に判断できる!
バッテリー寿命だけでなく、車両側の充電系統のトラブルや過放電など、不具合の原因も判別可能だ |
走行中はオルタネーターが稼働し、バッテリーへと充電を行っていますが、この充電電圧が低すぎれば当然バッテリーへの負担が増し、やがてはバッテリー上がりを起こします。逆に充電電圧が高すぎても、バッテリーの寿命を低下させることに繋がります。このような車両側の不具合が見られる場合は、車両点検インジケーターが点灯(もしくは点滅)し、警告を発します。
また、突然エンジンが始動できなくなった場合、それがバッテリーの寿命によるものなのか、ライトやハザードランプなどを点けっぱなしにしたことで放電してしまったのか、判断が難しい状況もあります。そんなときにも、放電による電圧低下の場合は、充電不足のインジケーターが点滅して知らせてくれます。この場合は、適正に充電すれば、バッテリーが回復する可能性があることを示します。
このようにライフ・ウィンクは、これまで素人ではなかなか判別が困難だったバッテリー性能の見極めを、とても分かりやすく示してくれる優れものですが、その使用にはいくつかの注意点があります。まず基本として、パナソニック製バッテリーのみに対応する製品であるという点が挙げられます。もし、他社製品に使用する場合は、あくまでも自己責任で行う必要があります(補償適合外となります)。
次にライフ・ウィンクの装着は、新品バッテリーへ交換時に行う必要があります。これはライフ・ウィンクが、新品時の性能を元に劣化具合を判断するという設計のためです。使用中のバッテリーに装着した場合は、正確に作動しないことが考えられますので、この点は特に注意が必要です。
また、エンジンの始動性能を示すインジケーターは、気温によっても変動するものだということも念頭に置いておきたいところです。寒い日には、バッテリー性能が低下しやすく、低いポジションを表示しやすくなります。
その他、要交換のインジケーターが点灯しても、当然すぐにエンジンが始動できなくなるわけではありませんが、点灯してからどれだけ使用できるかはクルマやコンディションによっても変わってきます。いずれにしても、すでに要交換のサインが出ているわけですから、早めに交換する必要があることに変わりはありません。
ところで、このライフ・ウィンクはすでに一度仕様変更が加えられており、新品番(N-LW/P2)では販売店に設置された専用テスター「ブルー・アナライザー」によって、使用期間や異常発生経歴など、より詳細なバッテリー診断も可能になりますので、活用してみるといいでしょう。