電子の力でサビの発生を防ぐ!?
To FiT ラストストッパー 価格/1万5000円~2万5000円 問/ツーフィット |
一般的な対策方法としては、雪道を走行した後は、しっかりと下まわりを洗浄するというのが基本になりますが、アンダーボディに付着した塩分は、水洗いだけで完全に落とすのは難しいと思います。また、本当の寒冷地では、水を掛けたそばから凍ってしまうため、冬場に洗車をすること自体が無理な相談かもしれません。
ラストストッパーは、バッテリーの電力を利用して、断続的に電子を供給することで防錆効果を発揮する |
まず、金属の表面に水分が付着すると、水分は空気中の酸素を取り込み、化学反応を起こします。その際に、必要となる電子を金属から取り込むのです。電子を奪われた金属は+イオンへと変質し水分に溶け込み、そこでサビの基へと変質する、というのがサビの発生するメカニズムとなります。
そこでバッテリーの電力から断続的にボディの金属へと電子を供給することで、金属が+イオンへと変質するのを防ぐ、というのが、ラストストッパーの働きというわけです。もちろん、本来は金属表面に直接水分が触れないように、塗装や防錆処理などを施してやることが基本なのですが、こうした表面の処理は経年劣化や飛び石などで、はがれてしまうこともあります。そう考えると、ちょっとした飛び石などの度に表面処理をし直すよりは、ボディの鉄板自体をさびにくくしてやる方が効率が良さそうですね。
取り付けは至って簡単だが、クリアのコードをボディに接続する際にはしっかりと通電できるポイントを選ぶこと |
次ページでは、すでにサビが発生してしまった場合の対策方法を紹介します