カーメンテナンス/車の洗車・室内清掃

メッキパーツの白いくすみを解消!

グリルやモールなどに使われているメッキパーツは、きれいな時こそ光り輝いて高級感があるが、くすんで白っぽくなってくるとその魅力も半減してしまう。そこで今回はメッキパーツのくすみを取る方法を取り上げる。

執筆者:宮島 小次郎


定番の磨き剤は、効果もコストも大満足

ピカール
昔から変わらないレトロなパッケージのピカールは、ホームセンターなどで手に入る
ウィンドウまわりのモールやグリルなどに使われているメッキパーツは、日頃からしっかりと洗車をしているつもりでも、いつの間にか白くくすんできてしまうもの。こうしたメッキ表面のくすみは、サビや薄いキズなどが原因となっています。巷には、こうしたメッキ表面をきれいにするための様々なクリーナーが販売されていますが、そうした専用品とは別に私がおススメするのは、ちょっと変わったアイテムです。

ピカールの中身
ピカールの中身はコンパウンドなどと同じ乳白色の液体だ。使用前にはよく振ること
まずはクルマ好きには有名かもしれませんが、日本磨料工業製の「ピカール」です。金属磨き剤としては、超定番のアイテムですね。ホームセンターなどで簡単に手に入り、300gのパッケージ(これでも結構使いでがあります)で400~500円と価格も非常にリーズナブルです。中身はこうした磨き剤によく見られる白乳色のクリーム状の液体となっていて、ウエスなどに取って磨きたい部分を擦るだけと、使い方も非常に簡単です。

使い方
ウエスなどにピカールを取り、表面を磨くだけと使い方も簡単。磨いた後はきれいなウエスで拭き上げる
実際にその効果はというと、カーシャンプーなどで洗っても落ちなかったメッキ表面の白いくすみもかなり良く落ちます。ただし、基本的にはコンパウンドなどと同じで研磨剤の作用によって表面を削るものなので、根強いサビを落とすためには根気よく擦る必要があります。

注意点としては、ピカールは結構粗めの粒子を使用しているため、特に内装材などに使われる表面の弱いメッキでは線キズが残ってしまうこともあります。製品の注意書きにも、金銀メッキには使用しないようにと書かれています。まぁ、外装に使われるメッキはそれなりに強度もあるはずですから問題はないと思いますが、念のため目立たない部分などでテストしてから使用することをおススメします。

また、これは専用のメッキクリーナーやコンパウンドなどを使う場合も同様ですが、あまり同じ部分を集中的に擦りすぎないようにしてください。やりすぎるとメッキのコーティング層が削れて、下地が出てしまうこともあります。メッキの厚さは通常、数ミクロン程度といわれていますから、何事もやり過ぎは禁物です。

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