LEDの可能性は大きいが、現実的にはまだHIDが主流か?
LS600hでは3個の高輝度LEDをベースとした3連プロジェクターと、さらに追加のLEDによって光を拡散させる反射板を備える |
LS600hでは、3連のプロジェクターと小型の反射板を使って、ロービームをLEDで点灯させていますが、HIDに匹敵する照度を確保するためにも、複数個のLEDが必要であったというのが実際のところのようです。また、期待される省電力の効果についても、現状ではHIDに対して明らかなアドバンテージはないようです(複数のLEDを使用するため)。
ただ、今後の可能性として、より高輝度のLEDが開発されれば、より少ない電力消費でさらなる光量のアップも実現できるはずです。何より、コンパクトなLEDを使用したことで、LSのレギュラーモデルに対しても、よりアグレッシブなデザインにできたこと、またHIDと比べて点灯直後から既定の明るさを発揮できるため、例えばトンネルに入ったときなど、突然周囲が暗くなったときでも、より安全性が確保できるといったメリットがあります。
V8エンジンをミッドマウントするR8は、デイタイムライトにもLEDを採用するなど、ライトまわりのデザインにも先進性が感じられる |
事実上、タマ切れをすることはないというLEDは(ただ樹脂部の劣化による性能の低下はあります)、メンテナンスという意味でも理想的なアイテムではありますが、当面は明るいヘッドライトはHIDということでまだまだその地位は安泰といえそうです。