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最新HIDヘッドライトの選び方 その2(2ページ目)

HIDヘッドランプのキットを選ぶ際には、ライトの色味を表す色温度も重要なポイントとなります。また最近では、ハイワッテージタイプも登場するなど、製品選びはさらに複雑になってきました。

執筆者:宮島 小次郎

さらなる明るさを追求したハイワッテージタイプも登場

ハロゲンバルブの消費電力はロービームが55W、ハイビームが60Wなのに対し、一般的なHIDは35Wとなります。これがHIDが消費電力が少ないといわれる所以なのですが、最近ではHIDでも消費電力を高めて、さらに明るさをアップさせた製品が登場しています。ハイワッテージタイプHIDには45W、50W、55Wなどのタイプが設定され、従来の35Wタイプと比べてもかなり明るくなるようですので、さらなる明るさを求めるのならこうした製品を試してみてはいかがでしょうか。

ただ、このハイワッテージタイプは製品が出始めたばかりということもあって、現状ではまだ耐久性や信頼性の面で不安があるのも事実です。そのため、製品選びにはより慎重になった方がいいかもしれません。またハイワッテージタイプでは、色温度が設定よりも低めになる傾向があるようですので、色味にこだわる場合はそのあたりも考慮した方がいいでしょう。

さて、もう一点、HID化にあたっての注意点ですが、HIDのバルブはその特性上、紫外線の発生量が多いため、そのままではヘッドライトユニット内部の樹脂製部品などの劣化を早めてしまいます。そのため、バルブには紫外線カットのための特別な処置が施されているのですが、製品によってはそうした対策が徹底されていないものもあるようですので、そのあたりも製品選びのポイントとなります。

HIDでは点灯時に、ハロゲンバルブと比べものにならないほど高電圧が必要とされます。そのため、装着時には単にバルブを交換するだけでなく、イグナイターやバラストといったコントロールユニットも装着する必要があります。実はHIDキットを装着する際には、これらのユニットをどのように設置するかが、一番の課題であるといっても過言ではありません。そこで、DIYでの装着を考えている人は、なるべくコントロールユニットがシンプルに片側ひとつずつにまとまった製品を選ぶといいでしょう。

また最近では、より装着しやすいよう配線もカプラーオンで取り付けられるタイプが増えていますが、装着にあたっては電装や自動車のメカに対する最低限の知識は必要とされます。実際、HIDに流れる電流は数万ボルトにもなりますから、バルブ交換感覚で気軽に取り組むというわけにはいきません。そのため、自信のない人はしっかりとした知識を持ったプロに装着を依頼すべきです。また、装着後は必ず光軸の調整を行ってください。


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