カーメンテナンス/その他のカーメンテナンス関連情報

’08最新版ユーザー車検のツボはここ!(2ページ目)

すっかり定着してきた感のあるユーザー車検ですが、すでに何度か経験がある人はもちろん、初めてチャレンジするという人に、ぜひ注意してほしい最近のユーザー車検の傾向と注意点について紹介します。

執筆者:宮島 小次郎

外観や灯火類などの装備もしっかりと確認しておきたい

光軸検査
車検ラインの光軸検査の機械も、以前のタイプと比べてかなり高精度になっているようだ。写真は旧タイプのもの
ヘッドライトの光軸調整時に注意したいポイントとしては、まず光軸の手動調整機能があるモデルの場合は、調整ダイアルを一番上向きにした状態にセットし、光軸調整を行ったら検査が終わるまで調整ダイアルは動かさないようにすることです。また、リトラクタブルタイプのヘッドライトを採用しているモデルの場合も、光軸の調整後は検査が終わるまでリトラクタブルライトを閉じないようにしてください。

光軸のテストは非常に微妙なものですので、調整後にライトまわりの可動部を動かしてしまうとズレてしまう可能性があるからです。ただ、そんなに簡単にズレてしまう光軸を厳密にテストすることにどんな意味があるのか、と思わずにはいられません。まぁ。どうやらそのあたりにはいろいろと大人の事情があるようですが……。

その他の点検項目として、ブレーキやサイドスリップ、排ガス、スピードメーター、下まわり、といった項目は、本当に問題がある場合は、なかなかユーザーが自分で対処するのは難しい部分といえます。このあたりに問題がある場合は、しっかりと整備を受けてから車検に臨んでください。ただ、一部の輸入車については、サスペンションのアライメントを正規の数値に調整してあると、サイドスリップでNGが出ることがありますので、そのあたりは検査員と相談してみるのも手です。

また意外と見落としがちなのが、外観や装備品の不具合です。例えば、ブレーキランプやスモールランプが一つ切れているだけでもNGとなりますので、各灯火類はもちろん、ホーン、ワイパー、ウォッシャーといった装備はしっかりと作動するか、事前に確認しておいてください。

アルミホイールやサスペンション、マフラーといったパーツを社外品に交換している場合は、しっかりと車検に適合する製品であることを確認する必要があります。最近は特にタイヤ・ホイールのはみ出しなども厳密にチェックされます。余計な詮索をされたくない人は、あらかじめノーマルに戻しておくのが無難といえます。

スム-ズに車検をパスするには予備検査がおススメ

予備検査
陸運支局の近くには、大抵「車検テスター」「予備検査」「ユーザー車検」などと大きく書かれたテスター屋が何軒かあるはず
さて、こうした諸々のポイントを自分で点検するのに不安がある人はもちろん、最近では光軸の問題もありますので、スムーズに車検を取得するためにも、事前に予備検査を受けることをおススメします。大体、どこの陸運支局の近くにも予備検査を行ってくれるテスター屋や整備工場がありますから、事前にそれらの場所を確認しておくといいでしょう。

予備検査では、車検の検査ラインで行われるのと同じ検査項目をテストし、不具合がある場合は実際に対処もしてくれます。光軸などの最低限の調整だけで済めば、ものの10数分ほどで作業は終了します。ただし、大がかりな作業や部品交換が必要な場合は、やや工賃や部品代は割高となりますので、なるべく最低限の点検は自分で行い、最終的な確認作業と光軸の調整だけで済むようにしておきたいものです。

予備検査に掛かる費用は、大体3000~5000円くらいというのが、相場のようです。光軸調整だけであれば、もう少し安くなると思いますが、見落としがないか確認の意味も込めて、全項目を診てもらうと安心です。ユーザー車検が初めての人は、検査ラインのコツなども教えてもらえると思いますから、ぜひ活用してみてください。


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