ウレタンステアリングやレザーシートをリペア&カスタム
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高価な本革ステアリングだけでなく、ウレタン製ステアリングも補修可能なリペア方が登場 |
ショー会場を歩いていて、目に留まったのが、ステアリングのリペアです。パッと見たところ、ステアリングの一部をウッドに変更したもののように見えたのですが(レザーステアリングにそのように加工する手法は以前からありました)、その元となっているステアリングはいわゆる本革巻きなどの高級なタイプではなく、一般的なウレタン製のステアリングだったのです。しかも、触ってみると、ウッドにみえた部分はウレタン部と同じように柔らかい。つまり、これはウッドへの張り替えではなく、塗装による仕上げだったのです。
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ステアリングに施すウッド調の塗装は、好みに応じて数タイプのカラーから選択可能 |
そこで詳しく話を聞いてみると、レザーはもちろん、ウレタンでも補修ができる特殊な塗料を開発し、ステアリングやシートのリペアに活用する、という新しい補修方法とのことでした。その際、ステアリングにはウッド調のカラーリングを施すことで、単に元と同じように補修するだけでなく、ドレスアップ的な要素も備えた仕上げを施すことができるというのです。
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レザーシートのリペアは見た目はもちろん、肌触りも非常になめらかな仕上がりだ |
レザーシートにも同様の技術を活用し、高度な補修が可能だといいます。実際に補修されたシートを触ってみると、とても肌触りがよく、なめらかな質感に仕上がっていました。リペア後の耐久性も高く、押したり引っ張ったりしても全く剥がれるような気配はありませんでした。資料で確認してみると、どうやらその秘密は作業に使う特殊な溶剤にあるようです。なかなか興味深いリペアだと思いますので、詳しく知りたい方は以下のサイトをご参照ください。
■オートテックバンブー公式サイト
http://acu.jp/bamboo/モケットシートの焦げ穴も目立たないように補修可能
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キャプション |
レザーなどと違って、補修が難しいモケット地のシートですが、最新の内装リペア技術ではこのモケットシートの焦げ穴なども、目立たないように補修できるのです。といっても、実際に目の前で補修作業を見せてもらうと、作業は驚くほど単純なものでした。
まず、様々なカラーが揃えられた繊維の粉のようなものを何種類か混ぜ合わせ、シート地と同じような色合いに調色(?)します。次にシートの補修部分に専用の接着剤を塗布し、その上から先ほどの調色済みの粉を吹きかけます。最後にヘラで表面を整えるとアラ不思議!? 先ほどまであったモケットシートの穴が消えている、というかほとんど分からないくらいに目立たなくなっているではありませんか。
なんだか通販番組でやっている、頭に振りかける“例のアレ”みたいですが、タバコの吸い殻などで付いてしまった穴をとりあえず目立たなくしたい、というような場合には、これでも十分な成果と言えるのではないでしょうか。何よりモケットシートの傷は、シート表皮を交換する以外には、直しようがなかったのですから。費用も一か所数千円とリーズナブルなのも、手頃な感じです。詳しくは以下のサイトをご覧ください。
■トータルサービス公式サイト
http://www.carrepair.jp