レベルゲージに付いたオイルが真っ黒だけど、すぐに交換した方がいい?
スタンドなどでオイルが汚れているようなので交換した方がいいですよ、などと声を掛けられることもありますが…… |
そうはいっても、限度というものもあります。オイル交換をほとんどせず、継ぎ足しばかりで10万km以上も走行したというクルマでは、オイルパンの底にヘドロのようなタール状の汚れが溜まっていたこともあるそうです。そこまで行くとさすがに、見た目でもヤバそうな色をしているかもしれませんので、そういう場合はハナシは別です。
通常のサイクルでオイル交換をしているクルマでは、オイルの汚れは参考程度に見ておけばいいでしょう。見るとすれば、汚れだけでなく、オイル以外のものが混じっていないか、ということを注意した方がいいかもしれません。特に古いクルマでは、冷却水とオイルが混ざってしまうトラブルが発生することがあるのです。ただ、その場合もほとんどが冷却水路にオイルが混ざることが多いのですが。
オイルフィルターはオイル交換のたびに交換すべき?
ついつい忘れがちなフィルター交換ですが、メーカー推奨の交換サイクルに従って交換すべきです |
では、フィルターが詰まるとどんな問題が発生するのでしょうか。実はフィルターにはリリーフ機能が備わっており、フィルター部が詰まってオイルが通過しにくくなると、リリーフバルブからオイルを逃がし、濾紙を通さずにオイルを循環させるような仕組みとなっています。つまり、フィルターが目詰まりを起こしても、オイルが循環しなくなるということはありません。ただし、不純物をろ過していないオイルが循環することになるわけですから、エンジンにとってはあまりいい状況とは言えないでしょう。
ただ、フィルターの内部にどれくらい汚れが溜まると実際にリリーフバルブが開くのか、それは外から見ただけでは判断できません。一説によれば、ある程度目詰まりした状態の方が、細かなサイズの不純物までろ過できるようになるという話もありますから、このあたりもオイル同様、考え方の問題という気もします。