カーメンテナンス/車のトラブル

寒冷地の対策~ウィンドウ・ウォッシャー編

雪道を走行するときには、ウィンドウ・ウォッシャーは不可欠な装備ですが、寒冷地で確実にウォッシャーを使うためには、凍結しにくいウォッシャー液を使用する必要があるのです。

執筆者:宮島 小次郎


ウォッシャー液の凍結にご注意を!

ウォッシャー液
ウィンドウ・ウォッシャー液は、製品によって凍結する温度が異なるので、寒冷地に対応したものを用意したい
雪道を走るときに不可欠な装備がウィンドウ・ウォッシャーです。雪道では前走車の跳ね上げた泥などで、フロントウィンドウはすぐに汚れてしまいます。このときただワイパーで拭いただけでは、汚れが落ちないどころか、筋状に残ってさらに前が見にくくなってしまうこともあります。

そんなときはウィンドウ・ウォッシャーが頼りになるわけですが、外気温が低い状態ではウォッシャー液が凍結してしまうこともあるのです。軽度な場合は、ウォッシャーの出口付近やそこへ繋がるホース内で凍結して、ウォッシャー液の通路を塞いでしまいますし、相当気温が低い状態ではリザーブタンク内のウォッシャー液が凍結してしまうことも考えられます。

通常、ウォッシャー液は不凍作用を持った成分となっていますが、何度まで凍らないかは商品によって異なるのです。本格的に寒冷地対応としている製品であれば-50度くらいまで対応しますが、モノによっては-5度くらいまでしか対応していないものもあります。つまり自分のクルマに入っているウォッシャー液が何度まで対応するのか、ということを確かめることがまず第一です。

ただし、ウォッシャー液の対応温度とは、あくまでも原液で用いた時の性能です。そのため、ウォッシャー液を水道水で希釈して使っている場合には、その割合に応じて対応温度も上がってしまいますから注意が必要です。本州であれば相当標高の高いスキー場などでも、-30度まで対応していれば問題ないかと思いますので、寒冷地用のウォッシャー液を使っている場合には、そのあたりを目安に希釈割合を決めるといいでしょう。もちろん、万全を期すなら寒冷地用を原液のまま使うのがベストです。

次ページでは寒冷地用のウォッシャー液を入れていなかった場合の注意点について取り上げます
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