雨の降りは始めや小雨がぱらついているとき、ウインドには周りを走っているクルマが跳ね上げた泥水が付着しやすく、そのような状況でワイパーを動かすと泥混じりの薄い膜が広がって余計に見にくくなる。
そんなとき、ウインドウォッシャー液を噴射させればすぐにきれいになるが、肝心なときにかぎって空ということが・・・。ウインドが汚れて視界が悪化したときにしか噴射しないため、減っていても気付きにくくチェックも怠りがちだからだ。それだけに、使おうが使うまいが定期的にチェックすることが大切! 特に、消費量の増える梅雨時は週に1度は点検することをおすすめする。
さて、このウインドウォッシャー液、エンジンルーム内に設けられたタンクに入れられており、電動ポンプによってフロントウインドの前面にあるウォッシャーノズルから噴出する構造になっている。このため、点検方法もいたって簡単。ボンネットを開けてエンジンルーム内にセットされているウォッシャータンクを目視でチェックするだけでよいのだ。ただし、パッと目に冷却水リザーバータンクと間違えやすいので、初めてならキャップ上部に表示されているマークで確認を。ワイパーを象ったマークが目印だ。また、タンク本体がフェンダー内に設置されている場合、タンク内にゲージが設けられているため、キャップを開けて確認する必要がある。
●ウォッシャー液の補充
1.ウォッシャー液を注入する
側面から中を透かし見て、あるいはキャップを開けて中をのぞき見て、半分以下まで減っていたときは補充しておきたい。まず、ウインドウォッシャー液(写真のレギュラーサイズなら1本100円前後。カー用品店で手に入る)をタンクに注入する。
2.水を補充する
そして、夏場なら注入量の2倍くらいの水を注入してやる。なお、冬場は凍結防止のために原液もしくは同量が目安(希釈率は製品によって異なる。また、製品によっては凍結防止効果がないものもあるので要注意!)だ。
●噴射角の調整
1.適正な位置に噴射されるか確認する
憤射口の角度が悪く、飛びすぎたりブレードに当たってしまう状態では洗浄効果が半減してしまう。ウォッシャー液の点検・補充したなら、噴射状態の確認もしておきたい。
2.狂っていたら調整する
噴射口がダブルの場合、片側をブレードの作動範囲(上下の幅)の下端から1/3、残りの噴射口は下端から2/3くらいの位置に飛ぶように調整する。
3.ゼムクリップを用意する
噴射方向は、ノズル穴に細いピンを差し込んで上下・左右に動かすことで調整できる。調整に使うピンは、まち針か小形のゼムクリップを広げたものでOKだ。
4.ノズルを動かして角度を合わせる
ゼムクリップを引き伸ばし、一端をノズル穴にまっすぐ押し込む。この際、ガタ付くようならワンサイズ上を、入らないときはワンサイズ下を用意して再チャレンジを! ピッタリのサイズだったら、そのままの状態で上下・左右に動かして調整する。ただし、ほん数mmいただけで噴射位置は数10cm狂ってくるので、作業はトライ&エラー! 噴射を繰り返しながら、ワイパーの作動範囲内に収まるように調整していく。
5.出が悪いときは・・・
また、
勢いよく噴射されないときはワックスカスなどで噴射口が詰まっている可能性がある。そんなときはまち針もしくは縫い針を用意して噴射口を突ついてやる。これでたいていの詰まりは解消できる。
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