5.フィラーキャップを外す
オイルの抜けをよくするため、シリンダヘッドカバー上に設けられているオイル注入口のキャップ(オイルフィラーキャップ)を取り外す。あとは抜け切るまで、ひたすら待つだけだ。
●廃油の処理は市販の処理ボックスの利用がベスト
オイル交換作業でもっとも厄介なのが「廃油」の処理だ。本来はオイルを販売したお店が責任を持つべきものだが、これがなかなか守られていないのが実情で、現実問題として持ち込むのも難儀。そこで、市販の「廃油処理BOX」の利用をおすすめする。製品の内容のわりに高価だが、もっとも手軽だからだ。なお、使い終わった廃油処理ボックスは廃油が漏れないようビニール袋の口をひねってしっかり結び、フタを元通り閉めたら開かないようガムテープでガッチリ固定しておきたい。また、廃油を受けたあとは一般ゴミとして捨てられるが、地方自治体によって普通ゴミか分別ゴミかの対処が異なるようなので、事前に確認しておきたい。
5.ドレンボルトを取り付ける
ドレンの周囲に付着している汚れたオイルをきれいに拭き取り、ドレンボルトを取り付ける。ただし、最初は手締めでねじ込む。レンチによる本締めは手締めでは回らなくなった位置から。締めつけ具合は、パッキンが密着して固くなったところから1/4~1/3回転ほど、「ギュッ」と一息締め付けてやればOKだ。
6.新しいオイルを注入する
オイル量を確認しながら、交換時の規定量を注入する。規定量が判らないときは、とりあえずオイルレベルゲージの上限ラインまで注入しておく。なお、エンジンが回ってエンジンオイルが循環するとレベルは下がってくる。その始動後に下がるレベル量は、フィルター交換時でレベルゲージの上下ライン間隔の半分くらい。最初からそれを目安に入れるという手もある。ただし、車種によって微妙に異なるので、今後も自分で交換するつもりなら確認しておくとよい。
7.循環させてオイルレベルを確認する
エンジンを始動して数分間アイドリングさせ、各部にオイルを循環させてから停止する。そのまま5分ほど放置し、オイルレベルが安定したところでオイルレベルゲージを引き抜き、オイル量を確認する。たいてい減っているはずだ。その減った分を補充する。なお、フィルターを交換したときは特に減りが多くなるので、規定量の注入時でも必ず確認を!また、注入するときはレベルゲージの上限ラインまでが原則。入れすぎはトラブルの原因になるので要注意だ。そして、一通りの作業が完了したなら、ドレンの周辺からオイルが漏れてないかも忘れずに確認しておきたい。
次回はオイルフィルターの交換です
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