車のエンジンオイル、交換時期の目安と交換方法を解説
しかし、10万kmオーバーを目指していて、常にベストコンディションを維持したいと考えていたなら、早目に交換するにこしたことはない。人間の身体もそうだが、若いときの無理が歳をとってから響いてくるからで、カーメーカーの指定値の半分。5千km前後を目安に交換することをおすすめする。オーナーズマニュアルなどに書かれている「1万km毎」は最良の条件下における最大値。実走行では5千km走ると目に見えて劣化してくる( 上の写真の右側が約5千km走行したオイルで、左側が同グレードの新品オイル。ドス黒く変色してドロドロ、明らかに劣化している)からだ。
また、空気に触れたまま時間が経つと酸化による劣化が進行。6ケ月以上放置してしまうと潤滑能力が低下してくるので、走行距離が短かったとしても半年に1度は交換する必要がある。
さて、エンジンオイル交換は大手カー用品ショップの会員になってしまえば工賃無料で、厄介な廃油の処理の心配もしないで済む。が、オイルパンに取り付けられたドレンボルトを外して排出させ、エンジン上部の注入口から新品オイルを注入するだけと、馴れてしまえば簡単!基本的なメンテナンスの1つでもあるので、1度くらいは経験しておきたい。
1.ドレンボルトの位置を確認
2.ドレンボルトを緩める
●使用する工具と力の加え方に注意!
ドレンボルトは固く締まっているため、スパナを使用すると角がつぶれて外れなくなってしまう。このため、メガネレンチもしくはソケットレンチの使用が原則!また、力任せに回しても緩みやしない。レンチのヘッド部分を外れないよう押さえつつ、ハンドル部を叩くような感じに一気に力を加えるのがコツだ。ただし、中途半端に叩くと緩まないばかりか手が痛くなるので注意。思い切って叩くこと肝心だ。
3.廃油受けをセットし、ドレンボルトを外す
ドレンボルトが緩んだなら廃油受けをドレンの下に配置し、ドレンボルトを素手で押し付けるようにしながら回していき、ネジ山が外れたところで一気に取り外す。なお、オイルは放物線を描いてけっこう遠くまで飛ぶので注意!
4.抜けきるまで放置する
●パッキンがどこにあるか必ず確認!
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