カーメンテナンス/車の点検ポイント

自分で交換したい ヘッドランプの交換(H4)(2ページ目)

最近はHIDやキセノンといわれるタイプのヘッドランプが普及してきていますが、まだまだ従来からのH4タイプも多く存在します。

執筆者:高山 則政

バルブの交換方法
 ヘッドライトのバルブを交換するのは、とても簡単で基本的には工具は要りません。ただし、ヘッドランプの裏側にある程度のスペースがあるというのが前提で、車種によってはバッテリーを外さないと手が入らないという場合もあるようです。
 交換作業をする場合は、ランプが冷えていることを確認してから行うことが大切です。スイッチを入れた瞬間に切れてしまった場合なら良いですが、しばらく点灯していたバルブは非常に高温になっているので手で持つとヤケドをしかねません。点灯部は数百度になっていると考えておいて下さい。


 エンジンフードを開けて、ランプの裏側をのぞいてみると、コードがつながっているのが分かると思いますが、バルブはその内側に付けられています。まず、コネクターを引き抜きます。車種によっては、コネクターの両サイドをつまむようにしないとロックがかかって外れないタイプもあります。
 次に、防水カバーを外します。これは、ゴム製のブーツになっていますが、上下の向きがあったり、外側と内側でピッタリ被さるように作られているので、初めての場合は取り付け位置を元に戻せるようにチェックしておきます。
 ブーツを外すと、バルブの後ろ側が見えてきます(実際には手探りということも多い)。まず、針金や薄い板状のスプリングやクリップが付いているので、これを外します。たいていは、バルブの入っている枠に引っかけるような構造になっているので、一旦押しつけながら動かしてやります。 
 これで、バルブがフリーになるので、端子のあたり(消灯直後はこの金属部が熱いので注意)をつまんで、そのまま後ろ側に引っ張ります。傾けると引っかかることもあるので注意します。

 次に新しいバルブを向きに気を付けて入れてやります。この時、3本のツメの向きに気を付けます。これが合っていないと、いくら押し込んでも入りませんし、入ったとしても光軸がずれてしまいます。また、3本ヅメのうち、向かって右下のツメが細いタイプがあるので(最近はこれが多いようです)そのタイプには太いタイプは入りません。

 バルブがグラつかないように収まったら、固定するピンを引っかけ、防水ブーツ、コネクターの順に元に戻してやれば完了です。慣れれば、3分とかからないものです。


愛車のバルブと見比べて購入
 ランプ類は規格品ですので、基本的にH4ならH4、H3ならH3と、どのメーカーでも互換性を持たせるように造ってありますが、微妙に違ってくる場合もあるので購入時には気を付けなくてはいけません。H4の場合、歴史が長いせいかH4zなどの派生タイプを使用する車種もあります。購入する時は、念のため確認しておいた方がいいですし、全く初めての場合は、電球を外して店頭で見比べてもいいでしょう。
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