それでも点検はやっておきたい
かなりメンテナンスフリー色が強いエアクリーナーですが、全くチェックしないというもの考え物です。とりあえず、メーカーが指定した交換時期の目安はありますが、それぞれの使用状況で汚れかたが違ってくるパーツなので、オーナー自身がコンディションを把握するというのも必要と思います。
もちろん、しょっちゅう点検する必要はなく、年に一回とか1万?おきくらいに実施すれば良いと思います。汚れが堆積するペースが遅いので、普段乗っているとコンディションが悪くても慣れてしまっている場合もあるのです。
チェックや交換の方法
さて、エアクリーナーのチェックや交換方法です。エアクリーナーのフィルターは外からは見えないので、エアクリーナーボックスを開け、中からフィルターを取り出す必要があります。たいていは、手で開閉できるバックルが付いているので、工具は不要ですが、中にはボルト止めだったり、周辺のホースを緩めるのにドライバーを必要とする場合もあります。
ガソリン車の多くは、黒いプラスティックのケース(比較的大きなサイズ)でエンジンから10センチ程度のゴムや樹脂のパイプがつながっています。ケースの回りには固定用の金具が2~4本ほどあるはずで、これを外すとケースを分割することができます。注意したいのは、見えにくい部分に金具があったり、2個の金具と2点の差し込み部で合わせたりする場合があることです。ムリに引っ張るとケースのツメが折れたり、金具が伸びて甘くなったりするので注意します。
ケースから取り出したフィルターには裏表があり、エンジン側に向く方(エンジンから伸びてくるパイプがつながってくる方)が裏で(僕が勝手に決めたことなので、真偽は不明です)、ケースから取り出すときに最初に見えることも多いので、第一印象(?)は割と良かったりします。そこで、ひっくり返して外気があたる表側を見ると、汚れや大きなゴミの付着状態が分かります。フィルターそのものは白、薄黄、薄ピンクなどの淡い色なので汚れ具合も良く分かります。グレー程度なら、まだまだ使用可能でしょう。真っ黒でベタベタしていて、使用距離が交換時期に近いまたはオーバーしているなら交換します。
再使用する場合は、落ち葉などの大きなゴミを(きれいな)路面や板にコンコンと軽く叩いて振り落としてから組み付けます。掃除機で吸わせても良いかも知れません。また、フィルターには清掃というメンテナンスもあり、圧縮エアーを裏から吹き付けるのですが、フィルターの種類によってはやってはいけない場合もあります。この例としては湿式という、フィルターに湿り気を持たせたタイプがそれに当たるようです。エンジンルームのラベルに「清掃不要」などと表示されているなら、それにしたがった方がよいでしょう。
フィルターの再装着や新品パーツの装着は、表裏を間違えないようにして外周がケースにキチンと収まることを確認してからケースを閉めるようにします。バックルをムリに掛けないと閉まらない場合は、どこかが合わさっていないことが多いので、再確認します。