敏捷な立ち振る舞い
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まさに「キビキビ」という言葉が似合うC2のドライブフィール。ATでありながらもMTの愉しさを実感できます |
走りのほうは外見以上に「大人」な印象。心臓に積むのは兄貴分にあたる
C3と同じ直列4気筒ユニットの1.4リッターと1.6リッターですが、車重が軽い分
C2の方が機敏な加速を堪能できます。2ペダルセミオートマチックトランスミッション「センソドライブ」との組み合わせで、終始力強くキビキビした印象。
シフトプログラムの出来も秀逸で、オートモードでも2ペダルMTのシフトチェンジにありがちな加速Gの途切れもほとんど気になりません。とはいってもクラッチの切れる独特のフィールは健在なので、マニュアルを運転するのが好きな方にとってはこたえられない感覚です。「ATしか運転できない人には上手く操れないかもね」という優越感にもひたれることうけあい。
ホットハッチの響きに弱い方へ
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より“ホットハッチ”らしさをお求めの方には、スポーティーモデルの『VTS』がオススメです |
近年のフランス車らしく、足回りもほどよくスポーティー(ちなみに、フランス車=フワフワした乗り心地というのはもう昔の話)。安定感も高く、コーナーではスイッスイッと軽快に体を翻します。シャシやエンジンをスポーツ走行用にアレンジしたうえ、MTを搭載するスポーティモデル『VTS』の方はより辛口。ロック・トゥ・ロックはノーマルが3回転なのに対して、『VTS』は2.6回転なので非常にクイックな印象。“ホットハッチ”という言葉にどうしても心躍るという方には、是非一度ご試乗いただきたいモデルです。
使うほどに増す悦び
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上下ニ分割式のテールゲート。下部分は100kgの荷重に耐えるので、ちょっとした休憩にも使えます |
実際使ってみると「なるほど」と唸ってしまうような機能性の高さもC2の魅力。例えばテールゲートは上下2分割式になっていて、下部分は100kgまでの荷重に耐えられるから座っても大丈夫。リアハッチウインドウだけ開ければ、狭いスペースでも15cmの余裕さえあれば荷物を出し入れできます。さらに、床下が低くしてあるので背の高い荷物も積み込めるし、シンプルなシート操作で広大な荷室空間が誕生。
辛口な外観に旨みのあるドライビングと機能性を包含した
C2。とにかく使って使って使い倒すのがこのクルマの正しい使用法といえるでしょう。
フレンチコンパクトの後は、やはりラテン魂を象徴するイタリア車にいってみましょう。
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アルファロメオ・147をご紹介します。