男のラテン・コンパクトカー主義(8ページ目)

鍵だってデザインコンシャス

デザインコンシャスの呼び声高い多くのクルマにも、ここまで凝ったキーレスはなかったはず。これならキーホルダーいらずですね

見るからにユニークなキャラクターの新型500。クルマから離れた部分にも愛嬌を欠かしません。それがこちらのキー。チェッカーフラッグを模したものからビビッドなカラーリングまで、様々なデザインのキーが用意されているようです。

クルマのキーというものは、カード型になったり機能満載になったりはするものの、なかなかそれ自体にデザインを持たせることは少ないもの。キーホルダーで自分らしさを演出するのが関の山でしたが、さすがは500、キー自体にも選ぶ喜びを持たせてくれました。ホイールデザインにも、いままでとは一味違う独創性に富んだ表情が見て取ることができます。

安全コンシャスでもあります

これだけ小さなボディでもEuro NCAPの安全性能試験で“五つ星”を獲得。年々肥大化するクルマの潮流に一石を投じてほしいものです

デザインコンシャスなだけが500の魅力ではありません。欧州新型自動車評価プログラム（Euro NCAP）の安全性能試験で“五つ星”の評価を獲得し、安全面の性能評価でスーパーミニ（超小型車）クラスの頂点に立ったのです。

二段階動作前席エアバッグ、胸部・骨盤への衝撃を緩和する前席サイドエアバッグ、ウィンドーエアバッグ、運転席ニーエアバッグを標準装備。さらに前席シートベルトには、二段階動作プリテンショナーとロードリミッターも標準で装備しています。新型500は、単なる前衛的なパイクカーなどではなく、大いなる実力を包含した本格派の最新コンパクトなのです。

イタリアとフランスで発売を開始して以来、販売累計は早くも約七万台を突破したというニュー500。コンパクトカー戦国時代に斬りこむ、新たな武将となりそうです。