VW(フォルクスワーゲン)/ポロ

センスフルな新型クロスポロ(2ページ目)

ポロベースの2WD系SUV、VWクロスポロがデビューした。ベース車の高い完成度に遊び心を感じさせるスタイルやカラーをまとった魅惑のモデルだ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

インテリアにも遊び心アリ

インパネ
もちろん価格帯は異なるが、クオリティの高さは日本車のリッターカーでは期待できない高いレベルにある。ステアリングやシフトノブにはカラーステッチが施されている。トランスミッションはポロ同様に7速DSGを採用する
インテリアはボディカラーと同色系のステッチが施されたステアリングやシートカラーなどがアクセントになっていて、エクステリア同様に遊び心が散りばめられている。ブラックやシルバーもシックでスポーティな印象で悪くはないが、クロスポロらしさを満喫するなら街中でもかなり目を惹くマグマオレンジかフラッシュレッドをチョイスしたいところ。

居住性や積載性はポロともちろん同じだが、大人4人で1泊旅行をこなせる広さを確保しているし、走りの面でもちょっとした河川敷や林道でも躊躇せずに踏み入れられる機動力がうれしいところ。FFのみの設定だが、街乗り中心で時々キャンプやスキーなどのアクティビティを楽しむ程度であれば十分に対応できるはずだ。
シート
シートはポロTSIハイラインと同じ。スポーティな造形でサポート性が高く、後席もサイドサポート性の高いスポーティなカタチ。前席はロングドライブでも疲れにくいアップライトな姿勢になる

カジュアルに乗りこなしたい

ポロよりも少しだけ高さを感じさせるアイポイントだが、見下ろすような感覚はほとんどない。駐車時なども気を使わないサイズだからカジュアルな雰囲気で着こなせるアウトドア系のアウターのような存在で、街中はもちろん、キャンプなどのアウトドアやフェスなどのシーンでもオーナーの所有欲を大いに満たしてくれる。

ライバルは、価格を無視すれば日産ジュークや来るMINIカントリーマンなどがあるが、クロスポロはVWらしい魅力的な価格設定と高い信頼性がウリだ。確かにニッチなモデルではあるが、審美眼があり、年齢を問わず感度の高い潜在ユーザーに強く訴求しそうな新型クロスポロ。9月末の補助金に間に合うかは厳しいかもしれないし、南アフリカでの生産の関係で、現時点で実車のないディーラーも少なくないという。しかし、スタイルやカラーを気に入ったらハンコを押しても後悔しない出来映えなのはベース車を見ても明らかだ。
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