必要十分だが

エンジン
2.5L SOHC水平対向エンジンは170ps/5600rpm、23.4kg-m/4000rpmのスペックで、CVTとの組み合わせ。低速時に「モサー」とした音がする。CVTとの組み合わせなので楽しさという意味では今ひとつ
2.5LはNAのみの設定だが、「I」モードのまま急勾配を駆け上がってもモアパワー!と望みたくなることはない。しかし、トルクフルで十分な力強さとも言い切れないのだ。必要十分、ちょうどいいという印象。それは街中での走りでも当然当てはまることで、「I」のままでも交通の流れに遅れることはなくなった。しかし、高速道路への合流やレインボーブリッジの上り勾配などでは、「S」モードにしないと思うような加速感が得られない。少し走りを楽しみたい時には「S」をチョイスしたい。170ps/23.4kg-mという額面どおりのパワー&トルクを引き出すには「S」にしなくてはダメなのだ。

課題も残る

インパネ
パドルシフトやアルミパッド付スポーツペダルでスポーティな雰囲気が漂う。写真の「アルカンターラセレクション」は専用シート表皮、MOMO製本革巻ステアリングが備わる
もちろん、SIドライブを「スポーツシャープ」にすれば痛快な吹け上がりを楽しめるが、日常シーンではあまり使うことはないだろう。エンジンは確かに必要十分ではあるが、もう少し実用域のトルクが欲しいところ。回せばパワーも感じられるのだが、ミニバンだからこそ走りやすいエンジンセッティングであってほしいのだ。燃費を追求した結果のCVTの搭載だろうが、ドライバビリティという面では物足りなさも感じる。

乗り心地に関しては、2.0Lと同様に絶妙な味付けがされている。デビュー当時は少し快適性に振りすぎて、コーナーでは頼りなさも感じられたが、適度に引き締められつつも、ミニバンの中でも上質な部類に入る。パワステがやや重めなのもあるが、ハンドリングも安定感があり、安心して操舵できる。

迷うのは2.0Lのターボが284万円という値付けで、260万4000円の2.5Lと比較的近い点だろう。パワーなら225ps/33.2kg-mのターボでキマリだが、ハイオク指定。モード燃費の差はほとんどなく、2.5Lはレギュラーガソリンだからコストを重視するならやはり、車両価格を含めて2.5Lに軍配だろう。

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