大人の雰囲気
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STI製のプッシュエンジンスイッチを押すと、ボクサーサウンドが心地よい程度に耳に伝わってくる。シフトレバーやステアリング、メーター内にSTIのロゴが入り、センタークラスターやシフトまわりにはカーボン調パネルを加えることで差別化を図っている |
インテリアはアルカンターラのブラックレザーやカーボン調パネルなどでスポーティ感を演出している。シートには、STIカラーのピンクのステッチが走り、ダークシルバー塗装をスイッチパネルに施すなど、スペシャル感の演出に余念はない。360万円級のクルマとしてはもう少し高級感が欲しいが、スポーティ感は十分で、ミニバンであることを考えると大人の雰囲気を崩していないといえるだろう。
ワゴン的な使い勝手
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アルカンターラのシートは、張りがあるためきっちりと座る姿勢になる。ロングドライブでは却って疲れが少ないはず。ただし、3列目の背もたれがとくに硬く感じるため、短時間の座り心地はファブリックよりも少し劣る |
エクシーガはスイング式ドアのため、スライドドアのような乗降性のよさはないものの、1-2列目には大きな人でも不満のない広さを確保しているし、シートサイズも十分。3列目も見た目より広いの美点だ。普段はワゴンのように使うため3列目の背もたれを倒し、緊急時に3列目に大人を含めたゲストを乗せるという使い方にも短時間なら対応できる。しかもSTIというブランドを十分に感じさせるスペシャルパーツを揃えながら、実用性も高い。お客さんは別のような気もするが、オデッセイ・アブソルートに強力なライバルが登場したのは間違いない。
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